源氏物語(18 松風)
紫式部(与謝野晶子訳)1914年)
小説2112,592源氏物語古典恋愛宮廷
あらすじ — 松風に乗せた明石の君の琴の音と別離の悲しみ
明石の君と娘の姫君が都へ上ることになり、源氏は東の院に明石の君の住居を用意するが、彼女は嵯峨の大井川沿いにある古い山荘での生活を選ぶ。明石の入道は娘たちとの別れを深く悲しみ、特に愛しい孫娘との永訣に涙を流す。秋の朝霧の中、船で明石を立つ一行を見送る入道の心は、出家の身でありながら愛別離苦に支配される。都に着いた明石の君は風雅な山荘で暮らすが、故郷への想いと源氏への恋慕に心を痛める。松風の音に琴を合わせながら、母の尼君と共に過去を偲び未来への不安を歌に込める。源氏はついに人目を忍んで大井を訪れ、久方ぶりに愛する人と再会を果たす。美しく成長した我が子を見て深い感動を覚えながら、二人は愛を確かめ合う。物語は別れと再会、愛と悲しみが交錯する中で、人間の情の深さと無常観を描き出している。
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