もう少しで双方がぴったりと出合って一つに収まるというところで、時の流れが急に向きを変えて永久の中に注いでしまう
夏目漱石三四郎」(1908)
人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。
太宰治走れメロス」(1940)
私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中の方が広いでしょう
夏目漱石三四郎」(1908)
嘉十は本当に自分の耳を疑いました。
宮沢賢治やまなし」(1923)
なんという火だ。この燃え立って取り巻くのは、愛か、憎か
ゲーテファウスト」(1808)
福を惜しむ人が必ずしも福に遭うとは限るまいが、何様も惜福の工夫と福との間には関係の除き去るべからざるものがある。
幸田露伴努力論」(1912)
幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。
太宰治女生徒」(1939)
「生」において、「美」は死滅する。しかし、「芸術」においては、死滅しない。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
自分等の年頃の青年にしては変態になったのではないかしらんとも考えた。
岡本かの子老妓抄」(1938)
私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の人間のように立ち竦んでしまったのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
坊っちゃん後生だから清が死んだら、坊っちゃんのお寺に埋めてください。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
俺に父親てておやがあるとしたら、それは俺の敵かたきじゃ。
菊池寛父帰る」(1917)
われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときより、世の中を少しなりともよくして行こうではないか
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
「さ、これでいいか」と、男のような口調で言いました。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)