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己の珠に非ざることを 惧れるが故に、 敢て刻苦して磨こうともせず
中島敦「山月記」(1942)
後悔
努力から逃げてしまったとき
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それでは、人びとはもう彼が何をいっているのかわからなかったのだ。自分の言葉ははっきりと、さっきよりもはっきりとしているように思えたのだが、おそらくそれは耳が慣れたためなのだろう。
フランツ・カフカ「変身」(0)
孤独, 絶望
必死に説明しようとしても誰にも理解されないとき
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叫ぶたんびに深まって行く静寂の恐ろしさ……。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
恐怖, 絶望
助けを求めようとしても誰にも届かない無力感を感じるとき
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おれは何事によらず長く心配しようと思っても心配が出来ない男だ。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
達観、諦念
学校での失敗を気にしない自分の性質を自覚したとき
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私は覚醒と夢とが決して確実な標識によって区別され得ないことを明かに認めて、驚愕し、そしてこの驚愕そのものは、私は現に夢みているのだとの意見を私にほとんど説得するのである。
デカルト「省察」(1641)
懐疑の深淵
現実かどうか不安になるとき
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何という奇妙な私の立場であろう。何という恥かしい……恐ろしい……そうして不可解な運命であろう。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
恐怖
自分の過去が精神病院の標本室に隠されていると悟ったとき
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けれども、さっき一ぺん紙くずのようになった二人の顔だけは、 東京に帰っても、お湯にはいっても、 もうもとのとおりになおりませんでした。
宮沢賢治「注文の多い料理店」(1924)
切なさ
怖い経験のあとが消えないとき
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お茶がおいしいときにも、 きっとお父さんを思い出す
太宰治「女生徒」(1939)
切なさ
大切な人を思い出すとき
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おれは人殺(ひとごろし)であったんだなと始めて気がついた途端(とたん)に、背中の子が急に石地蔵のように重くなった。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
絶望, 罪悪感, 恐怖
自分の隠された罪と向き合わされたとき
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「めおとで食べたら 御利益がありまっせ」 と言われて、二人は善哉を頼んだ。 甘い善哉が、 二人の口に沁みた。
織田作之助「夫婦善哉」(1940)
幸福
小さな幸せを噛みしめるとき
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彼は女の美しさに関して何の理解もありませんでしたが、ただ彼が感じたのは、これは俺の手に負えぬ怖ろしい何ものかだということでした。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
畏怖、困惑
自分の理解を超えた存在に出会ったとき
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明日もまた、同じ日が来るのだろう。 幸福は一生、来ないのだ。 それは、わかっている。 けれども、きっと来る、 あすは来る、と信じて寝るのが いいのでしょう。
太宰治「女生徒」(1939)
希望
明日に希望を持ちたいとき
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ただ懲役に行かないで生きているばかりである。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
虚無, 悲しみ, 諦念
人生の意味を問いたくなったとき
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「これで」と、ザムザ氏がいった。「神様に感謝できる」
フランツ・カフカ「変身」(0)
怒り、絶望、違和感
グレゴールの死を知った父親の第一声を聞くとき
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お前たちは寒い冬の夜でも、私の足の裏をその小さい暖い手で撫でてくれた。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
温もり
子どもの無邪気な優しさに触れたとき
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どんな人間にだって、よしんばただのひとところだけでも、他人(ひと)からいたわってもらえるところがなくちゃなりませんからな!
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
切なさ
自分の惨めさを認識しながらも、人間らしい尊厳を求めるとき
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どうせ碌な所ではあるまい。どんな町で、どんな人が住んでるか分らん。分らんでも困らない。心配にはならぬ。ただ行くばかりである。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
決意
人生の大きな決断を前にしたとき
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鐵は、用ひない時に、※る。溜り水は、濁つて、寒天には、氷結する。懈怠が心の活力を奪ふ事も亦、これに比しい。
レオナルド・ダ・ヴインチ「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
行動への鼓舞
怠けてしまっている自分に喝を入れたいとき
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椅子の中の恋(!)それがまあ、どんなに不可思議な、陶酔的な魅力を持つか、実際に椅子の中へ這入って見た人でなくては、分るものではありません。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
陶酔, 孤独, 危機感
社会から隔絶された異常な世界に引き込まれていく自分に気付きながらも、抜け出せないとき
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なにがしあわせか わからないです。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(1934)
迷い
何が正しいかわからなくなったとき
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