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トロッコは線路を降りるように走り出した。 良平は眼を輝かせて、 両側の風景を見やった。
芥川龍之介「トロッコ」
背景解説
ずっと憧れてたトロッコに乗れた瞬間の喜び。「眼を輝かせて」って表現がまさに八歳の男の子。風を切って走るトロッコの上で、世界が輝いて見える。でもこの幸福の瞬間が、実はこの物語の中で一番短い。幸せって、過ぎてから気づくんだよね。
この輝きが消えるとき、物語の本当のテーマが現れる。
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『トロッコ』の他のひとふみ
もう帰んな。 おれたちは今日はこっちに泊まるんだから。
芥川龍之介
良平はもう泣きたいのを我慢しながら、 一生懸命に走り続けた。
芥川龍之介
そのまた向うには夕焼けの空の下に、 ぼんやり薄紫に横たわっている海さえ見えた。
芥川龍之介
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