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そして軽く跳び上がる心を制しながら、その城壁の頂きに恐る恐るレモンを据え付けた。
梶井基次郎「檸檬」(1925)
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そう考えるとたまらないほど、自分もカムパネルラも哀れなような気がするのでした。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(1934)
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昨日の正しさが今日の誤りになる、そういう瞬間瞬間の感覚を、ペンで写して誰に見せるのか。
森鷗外「舞姫」(1890)
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私が疑うということから私は有るということが帰結する。
デカルト「省察」(1641)
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文学を専門的にまでやる人で長寿と幸福を二つとも揃って得ている人は少ない。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(17 絵合)」(1914)
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我より福を分ち与うれば、人もまた我に福を分ち与うべく、天道は復すことを好む。
幸田露伴「努力論」(1912)
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自分はこの人が好きだったのだという認識の上に立ってみると、二人の昔も恋しくなり
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(10 榊)」(1914)
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そうとは言っても露骨に反感を見せたり、軽蔑的な態度をとったりすることのないのを源氏はうれしく思った。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(09 葵)」(1914)
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僕はいつでも僕自身だ。ただ皮は変わるだろう。
芥川龍之介「或阿呆の一生」(1927)
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空っぽの記憶の中に、空っぽの私が生きている。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
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俺は世の中を駆けて通った。そしてあらゆる歓楽を、髪を掴んで引き寄せるようにした。
ゲーテ「ファウスト」(1808)
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流転の相はこの通りだ。昼となく夜となく流れてやまない。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
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私は生まれて五十年、人の金を一銭でも借りたことはない
福沢諭吉「福翁自伝」(1899)
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「私は本当に、このおかしくなったような、男の度を越したヒステリーともいうべき発作に悩まされました」
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)