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その檸檬の色彩は ガチャガチャした色の階調を ひっそりと紡錘形の中へ 吸収してしまって
梶井基次郎「檸檬」
背景解説
積み上げた画集の色彩の洪水を、レモン一個が静かに支配する。カオスの中に置かれた一点の秩序。これって最高のデザインの原理と同じ。梶井はレモンという日常の果物に、芸術の本質を見た。この描写力、100年前とは思えない。
カオスを制するのは、いつもシンプル。
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『檸檬』の他のひとふみ
えたいの知れない不吉な塊が 私の心を始終圧えつけていた。
梶井基次郎
あのびいどろの味ほど 幽かな涼しい味があるものか
梶井基次郎
檸檬の冷たさは たとえようもなくよかった。
梶井基次郎
あの気詰りな丸善も 木っ端微塵だろう
梶井基次郎
私はこの想像を熱心に続けた。
梶井基次郎
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