自分の幸福のために自分の個性を発展していくと同時に、その自由を他にも与えなければすまない事だと私は信じて疑わないのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
狐に化かされるという状態は、つまり心理学者のいう三半規管の疾病であるのだろう。
萩原朔太郎猫町」(1935)
求婚者を多数に持つ女の中の模範的な女だと源氏と内大臣は玉鬘を言っていたそうである。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(30 藤袴)」(1914)
我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり
夏目漱石三四郎」(1908)
では、俺が引き剥ぎをしようと恨むまいな。俺もそうしなければ、餓死する体なのだ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
俺が死んだら、どうかお母さんを大事にしてやってくれ
夏目漱石こころ」(1914)
あなたが産んだという賢一郎は二十年も前に築港で死んでいる。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
雲雀はきっと雲の中で死ぬに違いない。
夏目漱石草枕」(1906)
ああ、このような経験を、私はこれまで、何百回、何千回、くりかえしたことか。
太宰治」(1947)
俺がある『刹那』に『まあ、待て、お前は実に美しいから』と言ったら、君は俺を縛り上げてくれても良い。
ゲーテファウスト」(1808)
君の杖を立ててその倒れた方に往きたまえ。
国木田独歩武蔵野」(1898)