おれは食欲があるが、あんなものはいやだ。
フランツ・カフカ変身」(0)
でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!
泉鏡花外科室」(1895)
竜華寺の藤本は生煮えの餅のように真があつて気に成る奴
樋口一葉たけくらべ」(1895)
本当に必要なものは実はごくわずかなのだ。
ソロー森の生活」(1854)
娘は、赤いろうそくを、自分の悲しい思い出の記念に、二、三本残していったのです。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
自分には、人間の生活というものがよくわからないのです。
太宰治人間失格」(1948)
私には思想なんてものはありませんよ。好き、嫌いだけですよ。
太宰治黄金風景」(1939)
自由とわがままの違いは、他人に迷惑をかけるかかけないかの間にあります
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
どうも鬼というものの執念の深いのには困ったものだ。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
私だって昔は浅草の父の屋台で、客あしらいは決して下手ではなかったのだから。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
媚態とは、一元的の自己が自己に対して異性を措定し、自己と異性との間に可能的関係を構成する二元的態度である。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
見よ、鳶は羽ばたきもせず中空から石のように落ちて来るではないか。
中島敦名人伝」(1942)
つまらない親にまさった子は自然に任せておきましてはできようのないことかと思います。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(21 乙女)」(1914)
はなやかな御生活をなさったことも皆過去のことになって。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
自分の中にある偉大なものの小ささを感じることのできない人は、他人の中にある小さなものの偉大さを見逃しがちである。
岡倉天心茶の本」(1906)
阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。
芥川龍之介河童」(0)