青春を失った者は酔い泣きといっしょに過去の追憶が多くなって取り乱すことになるだろうから
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(27 篝火)」(1914)
誰か僕の眠っているうちにそっと絞め殺してくれるものはないか?
芥川龍之介歯車」(1927)
どんよりとくもれる空を見ていしに人を殺したくなりにけるかな
石川啄木一握の砂」(1910)
雲雀はしきりに啼きながら高く高く雲間へ這入りいつまでたっても降りて来ない
谷崎潤一郎春琴抄」(1933)
これは、こっちの方が人気があるわい。
横光利一」(1923)
安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ。
森鷗外高瀬舟」(1916)
勇ましい高尚な生涯であると思います。これが本当の遺物ではないかと思う
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
老夫妻にはそれが自分たちの新しい夢と善意とを裏書きするもののように思われた。
フランツ・カフカ変身」(0)
時はわたしが釣りに行く小流れにすぎない
ソロー森の生活」(1854)
空っぽの記憶の中に、空っぽの私が生きている。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
いつでも君だけ解けた靴のひもを引きずってみんなのあとをついて歩くようなんだ。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
しかし私の心のどこかに、彼を憎む気持ちが今日までもずっと残っているのです。
森鷗外舞姫」(1890)
これ、壮二君のおもちゃにあげてください。ぼくは人殺しなんてしませんよ。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
あらゆることを自分を勘定に入れずによく見聞きし分かり
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)