無常の世なのだから、すべきことは速やかにしなければいけない
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
無常やるべきことを先延ばしにしているとき
読者諸君、事件は実に面白くなって来た。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
興奮謎が深まっているとき
これが別れだよ。安寿は守本尊の地蔵様を大切にしておくれ。厨子王はお父様の下さった守り刀を大切にしておくれ。
森鷗外高瀬舟」(1916)
悲しみ愛する家族と永遠の別れを告げるとき
では、俺が引き剥ぎをしようと恨むまいな。俺もそうしなければ、餓死する体なのだ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
皮肉相手の論理を逆手に取って反撃するとき
これがおばあさまか、これがお父さんか、お母さんかと驚くほどにみんな変わっていた。
有島武郎生れ出づる悩み」(1918)
驚き非常事態で身近な人の別の面を見たとき
そんなことをするくらいなら、私はもう死んだ方がましです。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
決意理不尽な要求に屈することを拒むとき
心にもない歎息をしながら、着がえをして、なお小さい火入れを袖の中へ入れて香をしめていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)」(1914)
切なさ罪悪感を感じながらも欲望に従うとき
カムサツカでは死にたくない
小林多喜二蟹工船」(1929)
切なさ故郷から遠く離れた場所で最期を迎えそうなとき
私がいなくなっても、もう姉さんたちは一生遊んで暮せるでしょう。
太宰治畜犬談」(1939)
哀愁自分の役目が終わったと感じ、去り際を考えているとき
結局のところ人間の享楽の器は、実に狭いものではないか。実に早く涙であふれるではないか。
岡倉天心茶の本」(1906)
哀愁日常の小さな幸せを軽視してしまうとき
あれは貴婦人ですよ!
ドストエフスキー罪と罰」(0)
愛情愛する人を誇りに思うとき
女の品定めの審判者であるというような得意な顔をしていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(02 帚木)」(1914)
皮肉男同士で恋愛論を語り合っているとき
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
皮肉人間を評価するとき
料理は、すべて、勘で行かなければいけない。
太宰治女生徒」(1939)
決意経験不足でも何かに挑戦しなければならないとき
娘が見たくてならなかった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
切望長年離れていた家族に再会できると知ったとき
美しい人が、美しい眠りについて、その眠りから、覚める暇もなく、この世の息を引き取るとき
夏目漱石草枕」(1906)
切なさ美しいものの終わりを考えるとき
清い者は清く、濁れる者は濁ったままで暮して行くより他はない。
太宰治畜犬談」(1939)
諦念価値観の違いから相手と分かり合えないと感じたとき
人生は悲しいものだと大臣は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(21 乙女)」(1914)
哀愁予期せぬ現実を知ったとき
努力は功の有無によって、これを敢えてすべきか否かを判断すべきものではない。
幸田露伴努力論」(1912)
決意結果が見えない努力を続けるか迷うとき
私は本能的に感じた、私がもし生きるためには一日一食で十分だというのが発見されたら、人々は二食とることはなくなるだろう。
ソロー森の生活」(1854)
皮肉社会の慣習を疑問視する時