私はどんな罪を前生で犯してこうした悲しい目に遭うのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(13 明石)」(1914)
無常人生の苦境で自分の運命を問うとき
針の痕は次第次第に巨大な女郎蜘蛛の形象を備え始めた。
谷崎潤一郎刺青」(1910)
静寂何かが静かに完成に向かっているとき
でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!
泉鏡花外科室」(1895)
切なさ一方通行の恋に苦しむとき
半蔵、俺はもう行くよ
島崎藤村破戒」(1906)
切なさ大切な人との永遠の別れの瞬間
ひとりでに山が一つ押し寄せてきます
ゲーテファウスト」(1808)
驚愕超自然現象を目撃したとき
声はせで身をのみこがす蛍こそ言ふよりまさる思ひなるらめ
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
切なさ言葉にできない想いを抱えているとき
どうも盲目は不自由でいけないね
夏目漱石夢十夜」(1908)
皮肉自分の弱点を指摘されながらも相手を上回る洞察を示したいとき
私は私自身さえ信用していないのです。
夏目漱石こころ」(1914)
絶望自己不信に陥るとき
これがわしの性根なんだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
諦念自分の本性を認めるとき
何でも人間の行くべき所は江戸に限る。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
決意長崎を離れる時
僕は度々自殺しようとした。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
絶望死への願望を告白するとき
というのは、彼はいきなりゲラゲラと笑い出したのです。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
困惑予想外の反応に遭遇したとき
これも小さいながら、命のあるものに違いない。
芥川龍之介蜘蛛の糸」(1918)
慈愛小さな存在の価値を見つめ直したいとき
生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道があり得るだろうか。
坂口安吾堕落論」(1947)
決意人生の正解を探し続けて迷子になったとき
なんという火だ。この燃え立って取り巻くのは、愛か、憎か
ゲーテファウスト」(1808)
困惑激しい感情に襲われたとき
行くと来とせきとめがたき涙をや絶えぬ清水と人は見るらん
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(16 関屋)」(1914)
切なさ昔の想い人と偶然再会してしまったとき
命があればこそこんなことを見聞きするのだ、前に死んだ同志の友人が気の毒だ
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
感慨日清戦争の勝利を見たとき
人が自分の夢の方向に自信をもって進むならば、思いもかけない成功に出会うであろう。
ソロー森の生活」(1854)
希望人生の方向性に迷う時
ちょっ、あんないたずらをしなけりゃよかった。
新美南吉牛をつないだ椿の木」(1943)
後悔自分のした行動を深く反省するとき
何事も無力な母のそばにおりましては気の毒でございます。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
自己犠牲自分の力不足を痛感するとき