男一匹なる句は一種爽快なる感想を人に与える。
新渡戸稲造自警録」(1916)
「またおっかさんところへ行ったのか。」とたずねるごとに、私はそしらぬ振りをして、「いえ。表で遊んでいました。」
室生犀星幼年時代」(1919)
お前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね
夏目漱石夢十夜」(1908)
内供はなまじっか鼻が短くなったのが、かえって恨めしくなった。
芥川龍之介」(1916)
あの白熊のような犬が二匹、扉を突き破って室の中に飛び込んできました。
宮沢賢治注文の多い料理店」(1924)
妙な偶然ですね。ちょうどその事を話していた時に、こんな報道に接するとは
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った。
田山花袋蒲団」(1907)
魔物が人の家に初めて現れる時には、あんなひっそりした、初々しいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
わしは人の野宿をしそうな森の中や橋の下を尋ね回って、これまで大勢の人を連れて帰った。
森鷗外高瀬舟」(1916)
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)