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桜の花の返り咲き、長い旅の夢、松虫は皆何かヘルンの死ぬ知らせであったような気が致しまして、これを思うと、今も悲しさにたえません。
小泉節子「思い出の記」(1908)
切なさ, 喪失感, 後悔
失った人の死の予兆を後から気づいたとき
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御存じでしょうが彼は元来、金持の息子でしたから、今まではただ遊び暮していたのです。ところがその金を使い果すと、今度は手の裏をかえしたように、誰も相手にしてくれません。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
裏切り、孤独
お金や地位がなくなった途端、周囲の態度が変わったとき
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こうなれば、もう誰も哂(わら)うものはないにちがいない。
芥川龍之介「鼻」(1916)
解放感、希望
長く苦しんだ劣等感から解放されるとき
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百年待っていて下さい
夏目漱石「夢十夜」(1908)
決意, 切なさ
愛する者との永遠の約束を交わしたいとき
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葉桜のころの命についてお話いたします。
太宰治「葉桜と魔笛」(1939)
静けさ、予感
誰かの人生の物語に耳を傾けたいとき
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いかに多くの偽なるものを私は、若い頃、真なるものとして認めたか、またそれを基としてその後私がその上に建てたあらゆるものがいかに疑わしいものであるか
デカルト「省察」(1641)
知的覚醒
これまでの価値観が揺らいだとき
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もう帰んな。 おれたちは今日はこっちに泊まるんだから。
芥川龍之介「トロッコ」(1922)
恐怖
突然一人にされたとき
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嗚呼、いかにしてか此恨を銷せむ。
森鷗外「舞姫」(1890)
切なさ、悲しみ、苦悩
心に深く刻み込まれた消せない苦しみに直面したとき
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夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
解放感、自分らしさの回復
自分の人生を取り戻したいとき
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友達として清く附き合うのと、誘惑されて又ヒドイ目に遭わされるのと、孰方(どっち)がよくって?―――あたし今夜は譲治さんを脅迫するのよ
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
誘惑, 支配欲, 悪意の喜び
相手が自分に逆らおうとするとき
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我母は余を活きたる辞書となさんとし、我官長は余を活きたる法律となさんとやしけん。辞書たらむは猶ほ堪ふべけれど、法律たらんは忍ぶべからず。
森鷗外「舞姫」(1890)
反発、自我への目覚め
親や上司の期待に縛られ、自分の人生に疑問を持ち始めたとき
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『今からこんなにびくびくして、もしいよいよ実行という段になったら、いったいどうするのだ?……』
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
恐怖と自己懐疑
犯行計画の実行を前に、自分の弱さに気づいたとき
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ゴーシュはおれはおこったんじゃなかったんだ。 あのときはほんとうにすまなかった。
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」(1934)
切なさ
あとから自分の間違いに気づいたとき
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いいねえ。富士は、やつぱり、 いいとこあるねえ。 よくやつてるなあ。
太宰治「富嶽百景」(1939)
安らぎ
不器用な人を応援したいとき
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射之射ではなく、不射之射でなければならぬ。
中島敦「名人伝」(1942)
畏敬、神秘
技術の先にある哲学に触れたいとき
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「科学者になるには『あたま』がよくなくてはいけない」これは普通世人の口にする一つの命題である。これはある意味ではほんとうだと思われる。しかし、一方でまた「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」という命題も、ある意味ではやはりほんとうである
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
知的好奇心
頭の良さとは何かを考えたとき
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人民もし暴政を避けんと欲せば、すみやかに学問に志しみずから才徳を高くして、政府と相対し同位同等の地位に登らざるべからず。これすなわち余輩の勧むる学問の趣意なり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
希望
現状に不満を感じているが、どう変わればいいか分からないとき
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金魚のふんみたいに ついて歩くなんて
太宰治「斜陽」(1947)
切なさ
自分の弱さに気づいたとき
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人間は大概似たもんだ。腹が立てば喧嘩の一つぐらいは誰でもするだろうと思ってたが、この様子じゃめったに口も聞けない、散歩も出来ない。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
不満、窮屈さ
理想と現実のギャップに直面し、自由が制限されることに気づいたとき
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折角ここへまでのぼって来たこの肝腎な自分までも、元の地獄へ逆落しに落ちてしまわなければなりません。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
絶望
せっかく掴んだ希望が一瞬にして失われるかもしれないと悟るとき
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