私は、人間が嫌いです。いいえ、こわいのです。
太宰治待つ」(1942)
恐怖人との関係に悩んでいるとき
西洋でもない、日本でもない、珍らしいところでした。
小泉節子思い出の記」(1908)
神秘不思議な体験をしたとき
空っぽの記憶の中に、空っぽの私が生きている。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
無常人生の虚無感に襲われたとき
私は決して寂しく感ぜず、また孤独感で少しでも圧迫されたことはなかった
ソロー森の生活」(1854)
安心一人でいることが不安なとき
母ちゃん、目に何か刺さった。抜いて、早く早く
新美南吉手袋を買いに」(1943)
恐怖未知のことに直面したとき
ひょっとしたら、私は大変みだらな女なのかもしれない。
太宰治待つ」(1942)
自己嫌悪自分の本心に疑いを抱くとき
けれども本当の幸いはいったい何だろう
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
無常人生の目標を見失ったとき
まったく美しいものを美しいままで終わらせたいなどと願うことは小さな人情で、私は二十の美女を好む。
坂口安吾堕落論」(1947)
皮肉きれいごとに疲れて現実を直視したくなったとき
人生は元来そうしたものなのですよ。無常の世なのだから。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
無常人生の変転を感じたとき
「私は本当に、このおかしくなったような、男の度を越したヒステリーともいうべき発作に悩まされました」
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
狂気恋に狂うとき
二年の後には、激しく往復する踏み木が睫毛(まつげ)をかすめても、絶えて瞬くことがなくなった。
中島敦名人伝」(1942)
狂気極限まで努力したとき
これは、まるで、風呂屋のペンキ画だ。
太宰治富嶽百景」(1939)
皮肉完璧すぎるものに違和感を覚えたとき
本当に必要なものは実はごくわずかなのだ。
ソロー森の生活」(1854)
悟り物の価値を見直す時
真の懐疑家はソフィストではなくてソクラテスであった。
三木清人生論ノート」(1941)
畏怖知的誠実さとは何かを考えるとき
昨日の正しさが今日の誤りになる、そういう瞬間瞬間の感覚を、ペンで写して誰に見せるのか。
森鷗外舞姫」(1890)
無常人生に迷いが生じたとき
俺はお前を本当の美しい女にするために、刺青の中へ俺の魂を打ち込んだのだ。
谷崎潤一郎刺青」(1910)
決意自分の全てを捧げて何かを成し遂げたとき
私は丁度あの「やどかり」でございました。
江戸川乱歩人間椅子」(1925)
皮肉自分の生き方を客観視するとき
流転の相はこの通りだ。昼となく夜となく流れてやまない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
無常時の流れを感じるとき
どうしてあの人に生まれて、この人に生まれてこなかったのか。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
切なさ恋する人との身分の違いを痛感するとき
人間は、顔や形よりも、魂が大事なのです。
小川未明赤い船」(1922)
慈愛外見にコンプレックスを感じているとき