僕は生れたくはありません。第一僕のお父さんの遺伝は精神病だけでも大へんです。
芥川龍之介河童」(0)
絶望遺伝や家系について悩んでいるとき
しらじらと夜が明けていたのである。
太宰治」(1947)
安堵長い夜がようやく終わったとき
人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが、各人の性情だという。
中島敦山月記」(1942)
覚悟自分の中にある負の感情と向き合わなければならないとき
僕たちに父親てておやがあるわけはない。そんなものがあるもんか。
菊池寛父帰る」(1917)
怒り家族の絆について考えるとき
人の妻にさせては後悔が残るだろうと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
嫉妬愛する人を他の誰かに渡したくないとき
どんな犠牲を払っても、ああここだという掘り当てるところまで行ったらよろしかろうと思うのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
希望諦めずに努力を続けようと決めたとき
僕はお母さんが、本当に幸せになるなら、どんなことでもする。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
慈愛大切な人のために何かを犠牲にしようと決意するとき
はなやかな御生活をなさったことも皆過去のことになって。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
無常人生の盛りが過ぎ去ったとき
私は決して寂しく感ぜず、また孤独感で少しでも圧迫されたことはなかった
ソロー森の生活」(1854)
安心一人でいることが不安なとき
いいえ、あなただから、あなただから
泉鏡花外科室」(1895)
恋慕長年の想いを告白するとき
私は決心致しました。
田山花袋蒲団」(1907)
覚悟人生の重要な選択をするとき
なんという、さびしい景色だろうと、人魚は思いました。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
孤独自分の置かれた境遇を客観視してしまうとき
真っ白い手の平に紫色の葡萄の粒が重なって乗っていたその美しさを僕は今でもはっきりと思い出すことができます。
有島武郎小さき者へ」(1918)
郷愁過去の美しい記憶を大切に思い出すとき
親から子と次第に人間の価値は落ちていきまして、子は親ほどだれからも尊敬されず、愛されもしないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
哀愁世代交代への不安を感じるとき
何でも人間の行くべき所は江戸に限る。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
決意長崎を離れる時
一人前の仕事とは各自がめいめい天賦の才能と力量のあらん限りを尽くすことであろう。
新渡戸稲造自警録」(1916)
責任感自分の仕事に取り組む姿勢を見直すとき
石をもて追はるるごとくふるさとを出でしかなしみ消ゆる時なし
石川啄木一握の砂」(1910)
悲しみ故郷を離れなければならなくなったとき
「あんなものを熱心に見物する女はみんな間違っている」
夏目漱石三四郎」(1908)
苛立ち運動会に失望したとき
年寄の女に向って年齢のことを気遣うのなども、もう皮肉に気持ちがこずんで来た証拠だね
岡本かの子老妓抄」(1938)
皮肉年上の人との関係に悩むとき
ちょっ、あんないたずらをしなけりゃよかった。
新美南吉牛をつないだ椿の木」(1943)
後悔自分のした行動を深く反省するとき