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理想は椅子にあるものでないから、椅子を得たによってまっとうするとはいわれぬ。
新渡戸稲造「自警録」(1916)
納得,目覚め
地位や肩書きに執着してしまうとき
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疑い、理解し、肯定し、否定し、欲し、欲せぬ、なおまた想像し、感覚するものである。
デカルト「省察」(1641)
思考の豊かさ
人間の心の複雑さに向き合いたいとき
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お前たちは寒い冬の夜でも、私の足の裏をその小さい暖い手で撫でてくれた。
有島武郎「小さき者へ」(1918)
温もり
子どもの無邪気な優しさに触れたとき
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それらの幸福は、それが最も壊れやすいもので出来ているように見えながらも、どんな物の力でも打ちくだけそうになかった。
堀辰雄「風立ちぬ」(1938)
感嘆
はかないものの中に強さを見出したとき
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己は本からお前達の仲間を憎んだことはない。
ゲーテ「ファウスト」(1808)
寛容,包容
神が悪魔を許容する理由を語るとき
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いや、賊自身でも、ほんとうの顔をわすれてしまっているのかもしれません。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
恐怖、不安
正体不明の存在に怯えているとき
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醒睡両非還両是。
新渡戸稲造「自警録」(1916)
悟り,深遠
現実と夢の境界について考えるとき
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私は妻には何にも知らせたくないのです。妻が己れの過去に対してもつ記憶を、なるべく純白に保存しておいてやりたいのが私の唯一の希望なのですから
夏目漱石「こころ」(1914)
切なさ
愛する者を傷つけたくないと思ったとき、また自分の秘密を抱えて孤独を感じるとき
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どこまでも世間を出る事が出来ぬのが彼らの特色である。
夏目漱石「草枕」(1906)
諦観、批判、解脱への願望
既存の価値観や社会的束縛から抜け出したいとき
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糞(ふん)はどこぞに着いておらぬかと眺(なが)めて見たが、それは箱のなかに取り残されていた
夏目漱石「草枕」(1906)
諦観, 黒い笑い
日常の非情さに直面したとき
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この落葉林の趣きは、 いかにも東京のすぐそばにある自然として 最も相応しいではないか。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
愛着
身近な場所に価値を見出したとき
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大名の命も人足の命も、命の重きは同様なり。豪商百万両の金も、飴やおこし四文の銭も、己がものとしてこれを守るの心は同様なり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
決意
身分制度による不公正さに怒り、真の平等について考えたいとき
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思い切って床屋へ行った。そのあくる日は日曜である。
夏目漱石「三四郎」(1908)
決意、覚悟
失恋から立ち直ろうと決めた時に
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嗚呼、余は此書を見て始めて我地位を明視し得たり。恥かしきはわが鈍(にぶ)き心なり。
森鷗外「舞姫」(1890)
悔悟,自覚,切なさ
恋人の手紙を読んで、自分の無神経さに気づいたとき
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本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二「蟹工船」(1929)
決意
集団での反発行動を前にして、計算や利害得失を超越した覚悟を決めるとき
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小事、小事が大事だ! こういう小事が、往々万事を打ちこわすのだ
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
焦燥感と緊張
細部の重要性を痛感し、計画の成否が些細なことに左右されることに気づいたとき
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機械は人間から霊魂を奪ってしまった。
中井正一「美学入門」(1941)
危機感,喪失感
現代社会の問題を感じるとき
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妹はそのとき、もう手紙の主が誰であるか知っていたのです。
太宰治「葉桜と魔笛」(1939)
衝撃、切なさ
相手に嘘がバレていたと知ったとき
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これが一生さ。これがおれの晩年の安らぎさ
フランツ・カフカ「変身」(0)
絶望, 諦念
人生の無意味さに直面したとき
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嘉十はもうほんたうに夢のやうにそれに見とれてゐたのです。
宮沢賢治「やまなし」(1923)
恍惚,陶酔
美しい光景に心を奪われたとき
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