類のないお人よしの、そして信頼のできる者は私で、他の男性のすることはそんなものでないことを経験なさったでしょう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)」(1914)
私はこんなにまで人から冷淡にされたことはこれまでないのだから、今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(03 空蝉)」(1914)
年月がどんなにたっても、源氏は死んだ夕顔のことを少しも忘れずにいた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(22 玉鬘)」(1914)
私の言ったとおりじゃないか。どうしてあんな見る影もない人を源氏の君が奥様の一人だとお思いになるものかね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(15 蓬生)」(1914)
昔の例を見ても、年が若くて官位の進んだ、そして世の中に卓越した人は長く幸福でいられないものである。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
あやふやな後宮の地位を与えられているようなことは、女として幸福なことではないのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)」(1914)
当帝の外戚の大臣一派が極端な圧迫をして源氏に不愉快な目を見せることが多くなっていく。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(12 須磨)」(1914)
青海の波しずかなるさまを舞ふ若き心は下に鳴れども      (晶子)朱雀院の行幸は十月の十何日かということになっていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
中川の皐月の水に人似たりかたければむせびよればわななく    (晶子)光源氏、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(02 帚木)」(1914)
わりなくもわかれがたしとしら玉の涙をながす琴のいとかな   (晶子)まだ雨風は止まないし、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(13 明石)」(1914)
底のきれいでない水に映る月は曇らないはずはないのだからね
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
短い人生もああした人といっしょにいれば長生きができるだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
いくかへり行きかふ秋を過ごしつつ浮き木に乗りてわれ帰るらん
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
さくら散る春の夕のうすぐもの涙となりて落つる心地に     (晶子)冬になって来て川沿いの家にいる人は心細い思いを……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
昔が思い出されて、恋しいことが胸をいっぱいにして、帰って行く気になれない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
そうとは言っても露骨に反感を見せたり、軽蔑的な態度をとったりすることのないのを源氏はうれしく思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(09 葵)」(1914)