母君さえ死んでいなかったならと、またこの悲しみを新たにすることになったのであった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
あやふやな後宮の地位を与えられているようなことは、女として幸福なことではないのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(31 真木柱)」(1914)
春の野のうらわか草に親しみていとおほどかに恋もなりぬる   (晶子)源氏は瘧病(おこりやまい=マラリア)にかかっていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(05 若紫)」(1914)
冷淡な態度を取れる者はあまりなさそうなのに源氏はかえって失望を覚えた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(06 末摘花)」(1914)
住吉の神が導いてくださるのについて、早くこの浦を去ってしまうがよい。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(13 明石)」(1914)
女というものはうるさがらずに人からだまされるために生まれたものなんですね。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
けざやかにめでたき人ぞ在ましたる野分が開くる絵巻のおくに  (晶子)中宮(ちゅうぐう=皇后)のお住まいの庭へ植えら……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
さくら散る春の夕のうすぐもの涙となりて落つる心地に     (晶子)冬になって来て川沿いの家にいる人は心細い思いを……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
なぜ女王を宮中へ入れるようなよけいなことを自分は考えついてお心を悩ます結果を作ったのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(17 絵合)」(1914)
父帝のことで痛心していた源氏は、帰京ができた今日になってその御菩提を早く弔いたいと仕度をしていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
この世でこんなに人を喜ばせることのできる源氏は前世ですばらしい善業があったのであろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
皮ごろも上に着たれば我妹子は聞くことのみな身に沁まぬらし  (晶子)源氏の君の夕顔を失った悲しみは、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(06 末摘花)」(1914)