忘れようとしても自分の心が自分の思うようにならないから苦しんでいるのだよ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(03 空蝉)」(1914)
住吉の神が導いてくださるのについて、早くこの浦を去ってしまうがよい。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(13 明石)」(1914)
六条院の春の御殿の庭は平生にもまして多くの花が咲き、小鳥が来て、春はここにばかり好意を見せていると思われた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
帝は源氏の大臣にそっくりなお顔であるが、思いなしか一段崇高な御美貌と拝されるのであった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほのかに青引きてとぶ     (晶子)源氏の現在の地位はきわめて重いが、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
人生とはこんなに寂しいものだったのだと源氏は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(12 須磨)」(1914)
みずからはあるかなきかの朝顔と言いなす人の忘られぬかな (晶子)斎院(さいいん=伊勢神宮に仕える皇女)は父宮の喪の……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
この上にいっそう苦痛を加えるだけだと思って、御息所はしいて冷ややかになっているのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(10 榊)」(1914)
ふぢばなのもとの根ざしは知らねども枝をかはせる白と紫    (晶子)六条院の姫君が太子の宮へ入る準備で誰もが大変忙……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)