これならば完全だ、欠点がないという女は少ないものだと私は今やっと気がつきました。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(02 帚木)」(1914)
諦観完璧な恋人を求めて悩んでいるとき
あきれるとともにくやしくてならない心になったが、人違いだとも言えず困った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(03 空蝉)」(1914)
驚き予想外の展開に直面したとき
あなたに幸福の帰って来た今だってもやはり寂しいのでした。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
哀愁幸せなはずなのに心の底に寂しさを感じるとき
それを受けた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません。
有島武郎一房の葡萄」(1920)
哀愁失ったものの美しさを思うとき
せねば、餓死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。
芥川龍之介羅生門」(1915)
諦念自分の行動を正当化したいとき
声はせで身をのみこがす蛍こそ言ふよりまさる思ひなるらめ
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
切なさ言葉にできない想いを抱えているとき
この上にいっそう苦痛を加えるだけだと思って、御息所はしいて冷ややかになっているのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(10 榊)」(1914)
孤独愛する人との距離を置かざるを得ないとき
真の懐疑家はソフィストではなくてソクラテスであった。
三木清人生論ノート」(1941)
畏怖知的誠実さとは何かを考えるとき
ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎えに来たんだ
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
哀愁友達の本心がわからないとき
そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
静寂永続する美しさに触れたとき
どうしてあの人に生まれて、この人に生まれてこなかったのか。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
切なさ恋する人との身分の違いを痛感するとき
美しく生きたいと思います。
太宰治女生徒」(1939)
希望人生に迷いを感じながらも、前向きになろうとするとき
「いき」は恋の束縛に超越した自由なる浮気心でなければならぬ。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
自由恋愛に縛られすぎていると感じるとき
人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。
太宰治走れメロス」(1940)
決意信頼関係に悩んだとき
つまり、あたまが悪いと同時にあたまがよくなくてはならないのである。
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
皮肉矛盾を抱えて悩んでいるとき
ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。
新美南吉ごんぎつね」(1932)
覚悟真実に気づいたときの後悔
こうなれば、もう誰も笑う者はないに違いない。
芥川龍之介」(1916)
安堵長い迷いの末に、ようやく心の平穏を取り戻したとき
そう考えるとたまらないほど、自分もカムパネルラも哀れなような気がするのでした。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
孤独勉強についていけず、周りから取り残されたとき
これがわしの性根なんだ
ドストエフスキー罪と罰」(0)
諦念自分の本性を認めるとき
魔物が人の家に初めて現れる時には、あんなひっそりした、初々しいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
畏怖破滅的な出会いを振り返るとき