ほんとうに長く同じであるものは悲しい目を見ます
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
諦観長年連れ添った関係に不安を感じるとき
この糸にすがりついて、どこまでも登って行けば、きっと地獄から抜け出せるに違いありません。
芥川龍之介蜘蛛の糸」(1918)
希望絶望の淵で一筋の光を見出したとき
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)
哀愁人生の疲労感を抱いているとき
天は私の希望を奪った。
下村湖人現代訳論語」(1949)
悲しみ大切な人を失ったとき
私の出費は一年間でたった二十七ドル、四分の一セントだった。
ソロー森の生活」(1854)
驚嘆お金の価値を見直す時
生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならぬ。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
決意学問や思想に迷いを感じているとき
この虹が人間の努力の影だ
ゲーテファウスト」(1808)
洞察人生を俯瞰したとき
もうあとへは退けない気になっていて、再び情火を胸に燃やしながら心をこめた手紙を続いて送っていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
執着恋が叶わない相手への想いが抑えられないとき
あの口笛も、ひょっとしたら、父の仕業ではなかったろうか
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
疑念過去の奇跡的な出来事の真実を疑い始めたとき
「厨子王」という叫びが女の口から出た。二人はぴったり抱き合った。
森鷗外高瀬舟」(1916)
喜び奇跡的な再会を果たしたとき
もう三月の末だった。
フランツ・カフカ変身」(0)
希望新しい季節の始まりを感じるとき
人もし事をなし、もしくは思を運らす時に当って、おのれが胸裏の消息に注意して見よ。
幸田露伴努力論」(1912)
内省自分の心の状態を客観視したいとき
私たち間違っていた。お利口すぎた。
太宰治葉桜と魔笛」(1939)
悔恨真面目すぎて人生を損していると気づいたとき
まるで蚕に食われている桑の葉のように、俺たちの身体が殺されているんだ
小林多喜二蟹工船」(1929)
憤激搾取の構造に気づいたとき
親から子と次第に人間の価値は落ちていきまして、子は親ほどだれからも尊敬されず、愛されもしないのだろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(29 行幸)」(1914)
哀愁世代交代への不安を感じるとき
あなたの多情さを辛抱して、よい夫になってくださるのを待つことは堪えられない。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(02 帚木)」(1914)
絶望パートナーの浮気に耐えきれなくなったとき
傑出した人の行動は目に立ちやすくて気の毒だ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(10 榊)」(1914)
同情世間の注目を浴びて生きる辛さを感じるとき
わしは人の野宿をしそうな森の中や橋の下を尋ね回って、これまで大勢の人を連れて帰った。
森鷗外高瀬舟」(1916)
皮肉詐欺師の甘い言葉に騙されそうになったとき
人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(11 花散里)」(1914)
哀愁人生の寂しさや美しさを同時に感じるとき
ただ、一切は過ぎて行きます。
太宰治人間失格」(1948)
諦念全てを受け入れ、諦めの境地に達したとき