幽異いうれいになっても取殺すぞ
樋口一葉たけくらべ」(1895)
復讐心深く傷つけられたとき
今に自分も、あの煙突から煙になって出るのだ。
小泉節子思い出の記」(1908)
無常自分の死後を想像するとき
なかなかに折りやまどはん藤の花たそがれ時のたどたどしくば
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(33 藤のうら葉)」(1914)
謙遜招待を受けて迷うとき
愛されたい願いが善い願いならば事実として愛されなくとも、死ぬまで依然として愛されたいと願うべきである。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
切なさ愛を求めても得られない苦しさに直面したとき
道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った。
田山花袋蒲団」(1907)
恋慕日常に刺激がなくなったとき
娘の時代だったならと取り返しのつかない運命が悲しかった。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(03 空蝉)」(1914)
無常人生の選択を振り返るとき
檀那、そこまで入れてってよ。
永井荷風濹東綺譚」(1937)
甘え突然の雨に困っているとき
一円九十銭の日当の中から、日に、五十銭の米を二升食われて、九十銭で着たり、住んだり、べらぼうめ!
葉山嘉樹セメント樽の中の手紙」(1926)
怒り家計に追い詰められたとき
俺の父親は俺が八歳になるまで家を外に飲み歩いていたのだ。
菊池寛藤十郎の恋」(1919)
哀愁過去の記憶を整理し真実を語るとき
文学はわれわれがこの世界に戦争するときの道具である
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
怒り現状に不満を感じ、何かを変えたいと思うとき
まったく美しいものを美しいままで終わらせたいなどと願うことは小さな人情で、私は二十の美女を好む。
坂口安吾堕落論」(1947)
皮肉きれいごとに疲れて現実を直視したくなったとき
自分が、どのように生きるべきかを学んでいると思っている間に、自分は、どのように死ぬべきかを学んでいたのである。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
驚き人生の本質について深く考えたいとき
ハハハ……、二十面相は童話の中の魔法使いです。だれにでもできないことを、実行してみせるのです。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
狂気不可能を可能にする力を誇示するとき
人生は悲しいものだと大臣は思った。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(21 乙女)」(1914)
哀愁予期せぬ現実を知ったとき
お前はもう帰れ。俺たちは今日は向こう泊まりだから。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
恐怖突然一人になる不安に襲われたとき
勇ましい高尚な生涯であると思います。これが本当の遺物ではないかと思う
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
希望何も特別な才能がないと感じているとき
女というものはうるさがらずに人からだまされるために生まれたものなんですね。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
諦観恋に悩んでいるとき
あれは貴婦人ですよ!
ドストエフスキー罪と罰」(0)
愛情愛する人を誇りに思うとき
麻酔薬はうわ言を言うと申すから、それが怖くてなりません。
泉鏡花外科室」(1895)
恐怖秘密を抱えて生きているとき
時には風の音や鶴の鳴き声にも驚きました
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
恐怖暗殺を恐れているとき