回という人間は決して馬鹿ではないのだ。
下村湖人現代訳論語」(1949)
夜になると毎晩家うちの前で立っていたんじゃが、敷居が高うて入れなかった
菊池寛父帰る」(1917)
しかも季節に縁のないレインコートをひつかけていた。
芥川龍之介歯車」(1927)
大衆は静かな絶望の生活を送っている
ソロー森の生活」(1854)
私を取り巻く人の運命が、大きな輪廻のうちに、そろそろ動いているように思われた。
夏目漱石こころ」(1914)
雲雀はしきりに啼きながら高く高く雲間へ這入りいつまでたっても降りて来ない
谷崎潤一郎春琴抄」(1933)
まるで疲れ果てた人のように仰向けに寝ていた。
柳田国男遠野物語」(1910)
「またおっかさんところへ行ったのか。」とたずねるごとに、私はそしらぬ振りをして、「いえ。表で遊んでいました。」
室生犀星幼年時代」(1919)
真の懐疑家はソフィストではなくてソクラテスであった。
三木清人生論ノート」(1941)
武蔵野を除いて日本にこのような所がどこにあるか。
国木田独歩武蔵野」(1898)