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病気だ。病気なんだよ。以前はあれほどでもなかったんだが、だんだん悪くなりやがった
太宰治「ヴィヨンの妻」
背景解説
人間ってさ、気づかないうちにダメになっていくことあるじゃん。この作品は、そういう取り返しのつかない堕落を『病気』って言葉で表現してるんだ。つまり、誰かのせいじゃなくて、もう止められない運命みたいなものとして描いてる。
でもここからが衝撃で、その『病気』って実は社会や人間関係からの逃げ場だったりするんだよ。
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『ヴィヨンの妻』の他のひとふみ
私はこの子を銭湯に連れて行きはだかにして抱き上げて、あんまり小さく醜く痩せているので、凄しくなって、おおぜいの人の前で泣いてしまった事さえございました。
太宰治
けれどもその夜はどういうわけか、いやに優しく、坊やの熱はどうだ、など珍らしくたずねて下さって、私はうれしいよりも、何だかおそろしい予感で、脊筋が寒くなりました。
太宰治
こんな立派な奥さんがあるのに、どうして大谷さんは、あんなに、ねえ
太宰治
人間の一生は地獄でございまして、寸善尺魔、とは、まったく本当の事でございますね。一寸の仕合せには一尺の魔物が必ずくっついてまいります。
太宰治
魔物がひとの家にはじめて現われる時には、あんなひっそりした、ういういしいみたいな姿をしているものなのでしょうか。
太宰治
もうとても黙って家の中におられない気持でした。
太宰治
謂わばおそろしい魔の淵(ふち)にするすると吸い寄せられるように
太宰治
自分のこのからだがアイスクリームのように溶けて流れてしまえばいい
太宰治
女には、幸福も不幸も無いものです。男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです。
太宰治
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