立派な身なりの、五十年配の奥さんが、椿屋の勝手口にお酒を売りに来て、一升三百円、とはっきり言いまして。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
まるで蚕に食われている桑の葉のように、俺たちの身体が殺されているんだ
小林多喜二蟹工船」(1929)
命があればこそこんなことを見聞きするのだ、前に死んだ同志の友人が気の毒だ
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
理想は椅子にあるものでないから、椅子を得たによってまっとうするとはいわれない。
新渡戸稲造自警録」(1916)
問題は、お前が、何んの為めにかうしているかつていうことだ。
岸田国士紙風船」(1925)
回という人間は決して馬鹿ではないのだ。
下村湖人現代訳論語」(1949)
失敗をこわがる人は科学者にはなれない。
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
私は「大きくなったら……」と深い決心をしていた。「もっと大きくなったら……」
室生犀星幼年時代」(1919)
もし速度が光速度に達するならば、物体は一平面に押しつぶされてしまいます。
アインシュタイン相対性理論」(1916)
死んでも守らなければならない自分を、発見することでもあるのである。
中井正一美学入門」(1941)
時には風の音や鶴の鳴き声にも驚きました
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
いやだったら、いやだったら、いやだったら!
新美南吉」(1943)
何でも人間の行くべき所は江戸に限る。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
多くの人々は一度も本当の自分に巡り合わずに死んでいっているのである。
中井正一美学入門」(1941)