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国の言葉はその国に事物の繁多なる割合に従いて、しだいに増加し、毫(ごう)も不自由なきはずのものなり。何はさておき今の日本人は今の日本語を巧みに用いて弁舌の上達せんことを勉むべきなり。
福沢諭吉「学問のすすめ」(1872)
決意
自分の母語に自信が持てないとき、外国語に逃げたくなるとき
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……ここはたしかに九州帝国大学の中の精神病科の病室に違いない。そうして私は一個の精神病患者として、この七号室? に収容されている人間に相違ないのだ。
夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)
現実の受容, 衝撃, 混乱
自分の置かれた状況を冷徹に認識しようとするとき
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内供のそう云う策略をとる心もちの方が、より強くこの弟子の僧の同情を動かしたのであろう。
芥川龍之介「鼻」(1916)
希望, 温情
誰かの本当の気持ちに気づき、信頼を深めるとき
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この言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出たような心持ちがした。同時に熊本にいた時の自分は非常に卑怯(ひきょう)であったと悟った。
夏目漱石「三四郎」(1908)
覚醒、後悔と決意の混在、解放感
自分の過去の思考に向き合い、本当の意味で新しい世界へ踏み出したいとき
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桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
孤独、余韻
答えのない問いと向き合うとき
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でも、それは箱です。
江戸川乱歩「怪人二十面相」(1936)
戦慄
予告時刻を過ぎても異状がないと安心したいとき
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頭のいい人は見通しがきくだけに、あらゆる道筋の前途の難関が見渡される。そのためにややもすると前進する勇気を阻喪しやすい
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
気づき
考えすぎて動けなくなったとき
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あの鼻では誰も妻になる女があるまいと思ったからである。
芥川龍之介「鼻」(1916)
悲しみ, 切なさ
自分の外見で人生が決められてしまうと感じたとき
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多くの人々は一度もほんとうの自分にめぐりあわずに死んでいっているのである。芸術家だけは、それも、ほんとうの、いい加減でない真の芸術家だけが、どんなに貧乏しても、ほんとうの自分にめぐりあって死んでいっているともいえるのである。
中井正一「美学入門」(1941)
生の充実
自分の生き方に迷いが生じたとき
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幸福というものは、一方で何かが欠けていることが必要なんだ。
堀辰雄「風立ちぬ」(1938)
悟り
完璧じゃなくていいと気づいたとき
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私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかった。 それからまた大きすぎる風呂敷包みが不快であった。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
切なさ
知らない人にイラッとしちゃうとき
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嘘こけ! そんだったら、俺なんて社長になってねかならないべよ
小林多喜二「蟹工船」(1929)
怒り, 諦観
支配者の嘘に気づいたとき、搾取に気づいたとき
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風立ちぬ、いざ生きめやも。
堀辰雄「風立ちぬ」(1938)
決意
困難に立ち向かう覚悟を決めたとき
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それは、ただ、触覚と、聴覚と、そして僅の嗅覚のみの恋でございます。暗闇の世界の恋でございます。決してこの世のものではありません。これこそ、悪魔の国の愛慾なのではございますまいか。
江戸川乱歩「人間椅子」(1925)
陶酔, 恐怖, 倒錯
椅子の中で人間の肉体に触れることの快楽に目覚めたとき
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いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。 もうこれだけです。どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさん よくもみ込んでください。
宮沢賢治「山越え」(1921)
恐怖
自分たちが罠にかかっていることに気づくとき
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どうせ死ぬんだから、旨(うま)いものでも食って死ななくっちゃ
夏目漱石「こころ」(1914)
切なさ, 悲しみ
死を覚悟した時に, 人生の無常さを感じた時に
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我を救ひ玉へ、君。わが恥なき人とならんを。
森鷗外「舞姫」(1890)
切なさ、絶望、哀願
人生の岐路に立たされ、誰かに助けを求めたいとき
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わざわざ東京から、こんな奴を教えに来たのかと思ったら情なくなった。
夏目漱石「坊っちゃん」(1906)
絶望、虚無感
田舎の生徒たちの浅薄さに幻滅したとき
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神に問う。信頼は罪なりや。
太宰治「人間失格」(1948)
切なさ
人を信じることに疲れたとき
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人間は理性によってというよりも想像力によって動物から区別される
三木清「人生論ノート」(1941)
希望
論理だけでは掴めない何かを感じたとき
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