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ああ、暑、暑! どうだった、譲治さん、あたしの踊るのを見ていた?
谷崎潤一郎「痴人の愛」(1924)
喜び
自分の成功を確認したいとき
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その時私は明治の精神が天皇に始まって天皇に終ったような気がしました。最も強く明治の影響を受けた私どもが、その後(あと)に生き残っているのは必竟(ひっきょう)時勢遅れだという感じが烈(はげ)しく私の胸を打ちました。
夏目漱石「こころ」(1914)
喪失感, 絶望, 時代への違和感
自分が所属していた時代や価値観が終わったと感じるとき、生きる意味を失ったとき
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嗚呼、何等の特操なき心ぞ、「承(うけたま)はり侍(はべ)り」と応(こた)へたるは。
森鷗外「舞姫」(1890)
自己嫌悪、迷い、後悔
自分の本心に背く決断をしてしまったとき
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鬼は元来平和を愛する種族だった。
芥川龍之介「桃太郎」(1924)
衝撃、皮肉
正義だと信じていたものの裏側を見てしまったとき
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もう人間は愛想がつきました。どうか私を弟子にして下さい。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
絶望、決意
人間関係に疲れ果てて、全てを捨てたくなるとき
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僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(1925)
驚き
自分の推理が完全だと思い込んでいるとき
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私はこの想像を熱心に続けた。
梶井基次郎「檸檬」(1925)
没頭
妄想が止まらないとき
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いかに多くの偽なるものを私は、若い頃、真なるものとして認めたか、またそれを基としてその後私がその上に建てたあらゆるものがいかに疑わしいものであるか
デカルト「省察」(1641)
知的覚醒
これまでの価値観が揺らいだとき
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お前はもう仙人になりたいとは思わないか。――ではまたどこかの街角で夕日の沈む空を眺めながら、腹を空かしているのか。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
問いかけ、温かさ
これからどう生きるか問われたとき
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それよりむしろ、自分で鼻を気にしていると云う事を、人に知られるのが嫌だったからである。
芥川龍之介「鼻」(1916)
孤独, 不安
弱みを見せることが怖いとき
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誰だって身体がおかしくなっていた。イザとなったら「仕方がない」やるさ。「殺されること」はどっち道同じことだ。そんな気が皆にあった。――ただ、もうたまらなかった。
小林多喜二「蟹工船」(1929)
絶望, 諦念, 怒り
限界まで搾取された労働者たちの心情を知りたいとき
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この糸に縋りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
希望
絶望的な状況で予期しない救いを見つけたとき
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グレゴールがまたわたしたちのところへもどってきたときに、なんにも変っていないことを見て、それだけたやすくそれまでのことが忘れられるようにしておくことがいちばんいい
フランツ・カフカ「変身」(0)
希望、切なさ、祈り
変身したわが子の回復を信じ続けたいとき
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堪(た)えがたいほど切ないものを胸に盛(い)れて忍んでいた。
夏目漱石「夢十夜」(1908)
切なさ
どうしようもない苦しみに耐えている状況で、その感情の正体を知りたいとき
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私は、信頼に 報いなければならぬ。
太宰治「走れメロス」(1940)
決意
約束を守りたいとき
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鏡に対(むか)うときのみ、わが頭の白きを喞(かこ)つものは幸の部に属する人である。
夏目漱石「草枕」(1906)
感動, 悟り
人生の本質を理解したいとき、老人の価値を認めたいとき
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たとい如何なる目を見ようとも、 如何なる人に邂逅おうとも、 決してそれは打ち明けるな。 一旦の憤怒悲哀から、 若しそれを白状するような事があったら、 その時こそお前の一生の 不幸だと思え。
島崎藤村「破戒」(1906)
緊張
自分のことを隠さなければならないとき
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鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。
宮沢賢治「山越え」(1921)
焦燥感、暴力衝動
獲物がいない山で、何でもいいから撃ちたい欲望に駆られたとき
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お志保の澄んだ眼を見る度に、 丑松は自分の嘘が 刃のように胸に突き刺さるのを 感じた。
島崎藤村「破戒」(1906)
罪悪感
好きな人に嘘をついているとき
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まず内包的見地にあって、「いき」の第一の徴表は異性に対する「媚態」である。
九鬼周造「「いき」の構造」(1930)
知的興奮
日本の美意識について考えたいとき
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