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トンネルの中の汽車の窓をあけるなんて、 非常識な。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
怒り
他人のマナー違反にイラッとするとき
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たとい如何なる目を見ようとも、 如何なる人に邂逅おうとも、 決してそれは打ち明けるな。 一旦の憤怒悲哀から、 若しそれを白状するような事があったら、 その時こそお前の一生の 不幸だと思え。
島崎藤村「破戒」(1906)
緊張
自分のことを隠さなければならないとき
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私は覚醒と夢とが決して確実な標識によって区別され得ないことを明かに認めて、驚愕し、そしてこの驚愕そのものは、私は現に夢みているのだとの意見を私にほとんど説得するのである。
デカルト「省察」(1641)
懐疑の深淵
現実かどうか不安になるとき
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考えてるのよ!
ドストエフスキー「罪と罰」(0)
決意
自分の怠惰を指摘されて、それでも自分が何をしているのか問われたとき
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新時代の青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。
夏目漱石「三四郎」(1908)
自意識, 挫折, 劣等感
理想と現実のギャップに直面したとき
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二人は泣きました。泣いて泣いて泣いて泣きました。
宮沢賢治「注文の多い料理店」(1924)
恐怖
どうしようもなくなって泣くしかないとき
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観念らしい観念は死の立場から生れる、現実或いは生に対立して思想といわれるような思想はその立場から出てくるのである
三木清「人生論ノート」(1941)
畏敬
死について考えずにはいられないとき
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『人生論ノート』を見る
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閻魔大王はにやにや笑いながら、何か又ほかの鬼どもに命令をしました。するとその鬼どもに引き立てられて、地獄の罪人が二人、息も絶え絶えに彼の前へやって来ました。――その罪人を一目見た時、杜子春は思わず声を立てそうになりました。なぜと云えばその二人の罪人は、外でもない彼の父と母とだったからです。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
衝撃、悲しみ
最も大切な人が傷つけられるのを目の当たりにするとき
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雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。
夏目漱石「草枕」(1906)
感動、覚醒
人生の本質的な生き方について考えたいとき
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『草枕』を見る
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「お母さん。」と一声叫んだと思うと、杜子春の体はもう何時の間にか、元の洛陽の西の門の下に、夕日を浴びて、ぼんやり佇んでいたのです。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
愛、解放
理屈を超えた感情が溢れ出す瞬間
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からだに塩をたくさんよくもみ込んでください。
宮沢賢治「注文の多い料理店」(1924)
恐怖
ようやく異変に気づいたとき
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自分一人でさえ断れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数の重みに堪える事が出来ましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1918)
恐怖
自分の救いが危機に瀕しているのを知ったとき
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『蜘蛛の糸』を見る
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「科学者になるには『あたま』がよくなくてはいけない」これは普通世人の口にする一つの命題である。これはある意味ではほんとうだと思われる。しかし、一方でまた「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」という命題も、ある意味ではやはりほんとうである
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
知的好奇心
頭の良さとは何かを考えたとき
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『科学者とあたま』を見る
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巧みな言葉、媚びるような表情、そうした技巧には、仁の影がうすい。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
戒め
人の本心が見えなくて不安なとき
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『現代訳論語』を見る
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人間は理性によってというよりも想像力によって動物から区別される
三木清「人生論ノート」(1941)
希望
論理だけでは掴めない何かを感じたとき
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『私の好きの遊び、あなたよく知る。ただ思う、と書くとです。書く仕事あれば、私疲れない、と喜ぶです。書く時、皆心配忘れるですから、私に話し下され』
小泉節子「思い出の記」(1908)
決意
人付き合いを避けることについて妻に問われたとき
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私はまさしくただ思惟するもの、言い換えれば、精神、すなわち霊魂、すなわち悟性、すなわち理性である
デカルト「省察」(1641)
自己の本質
自分とは何かを突き詰めて考えたいとき
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おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。
岡倉天心「茶の本」(1906)
ハッとする
他人を見下してしまいそうなとき
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小字(こあざ)よりさらに小さき区域の地名は持主にあらざればこれを知らず。
柳田国男「遠野物語」(1910)
孤独, 疎外感
自分の居場所や認識の限界に気付いたとき
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私は十五歳で学問に志した。三十歳で自分の精神的立脚点を定めた。四十歳で方向に迷わなくなつた。五十歳で天から授かった使命を悟った。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
感銘
自分の成長が実感できず焦っているとき
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