ほんとうにあなたのほしいものはいったい何ですかと訊こうとして。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
切ない愛,共感誰かの本当の幸せを願うとき
ただもう、無性(むしょう)にわなをしかけてみたくなったのです。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
決意子どもながらに家族を守りたいという衝動に駆られたとき
何だか大変小さく見えた。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
孤独、郷愁、後悔大切な人との別れが現実になったとき
それから、池の岸で、どんなことがおこったかは、しばらく読者諸君のご想像にまかせます。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
好奇心、謎めいた不安何か重大な出来事が起きたことを知りたいとき
最大の不幸は、理論が手腕を超過した時である。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
実践の重要性考えすぎて動けなくなっているとき
しかし、ヘルンは辺鄙なところ程好きであったのです。東京よりも松江がよかったのです。日光よりも隠岐がよかったのです。
小泉節子思い出の記」(1908)
決意、こだわり世間的な価値観に逆らいたいとき、自分の本当の気持ちを貫きたいとき
名人紀昌は終に弓を手にしなくなった。
中島敦名人伝」(1942)
超越、静寂何かを極めた先にあるものを知りたいとき
聞きたいな。ちっとも聞えないとなお聞きたい
夏目漱石草枕」(1906)
切なさ, 憧れ静かな山里で、聞こえない音を求めるとき
そのまた向うには夕焼けの空の下に、 ぼんやり薄紫に横たわっている海さえ見えた。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
切なさ美しい景色が逆に寂しく感じるとき
「いき」とは、わが国の文化を特色附けている道徳的理想主義と宗教的非現実性との形相因によって、質料因たる媚態が自己の存在実現を完成したものであるということができる。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
理解,誇り日本文化の特質を考えるとき
簡素独立の心は王侯のさしずによって立ちはたらくのではない。天才は皇帝の臣下ではなく、その材料はごく少量をのぞいては金・銀・大理石ではない。
ソロー森の生活」(1854)
自由他人の評価や社会の基準に振り回されているとき
そして己達に何も知れるものでないと、己は見ているのだ。
ゲーテファウスト」(1808)
絶望,空虚学問を究めても真理に到達できないと悟ったとき
冬が来ていた。あの鋭い冬が――
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
喪失避けられない別れを予感したとき
俺は俺に間違いないじゃないか。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
開き直り、決意自分が何者であるかわからなくなったとき、それでも自分は自分であると確認したいとき
その檸檬の色彩は ガチャガチャした色の階調を ひっそりと紡錘形の中へ 吸収してしまって
梶井基次郎檸檬」(1925)
感嘆美しいものに心を奪われたとき
人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。
坂口安吾堕落論」(1947)
希望絶望的な状況の中でも、人間の本質を信じたいとき
人は務めている間は、迷うに極まったものだからな。
ゲーテファウスト」(1808)
慰め何が正しいかわからず迷い続けているとき
行け。勇んで。小さき者よ。
有島武郎小さき者へ」(1918)
激励背中を押してほしいとき
鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。
宮沢賢治山越え」(1921)
焦燥感、暴力衝動獲物がいない山で、何でもいいから撃ちたい欲望に駆られたとき
おれは逃げも隠(かく)れもせん。今夜五時までは浜の港屋に居る。用があるなら巡査(じゅんさ)なりなんなり、よこせ
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
決意不正に立ち向かい、潔く決別を宣言したいとき