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鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。
宮沢賢治「山越え」
背景解説
狩猟に来た若い紳士が、獲物がいないことにイライラして、本音をぶちまけちゃう場面なんです。見た目は上品だけど、心の奥底には「何でもいいから暴力を振るいたい」っていう本能的な欲望が隠れていて、それが一気に露わになる瞬間。賢治はこういう人間の醜い側面を、ドキッとするほどリアルに描き出してるんですよね。
その後、この紳士の身に起きる予想外の出来事が、彼の傲慢さへの最高の皮肉になってくるんです。
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『山越え』の他のひとふみ
くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。
宮沢賢治
そいじゃ、これで切りあげよう。なあに戻りに、昨日の宿屋で、山鳥を拾円も買って帰ればいい。
宮沢賢治
どうも奥には、よほどえらいひとがきている。こんなとこで、案外ぼくらは、貴族とちかづきになるかも知れないよ。
宮沢賢治
西洋料理店というのは、西洋料理を、来た人にたべさせるのではなくて、来た人を西洋料理にして、食べてやる家(うち)とこういうことなんだ。
宮沢賢治
どうせぼくらには、骨も分けて呉(く)れやしないんだ。
宮沢賢治
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