この世でこんなに人を喜ばせることのできる源氏は前世ですばらしい善業があったのであろう。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
それよりもむしろ、自分で鼻を気にしているということを、人に知られるのが嫌だったからである。
芥川龍之介」(1916)
よ、なぜ黙っている! 何とか言ってくれ! 嫌なら己を殺してくれ!
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
俺は総領で家督をしているが、どうかして難しい家の養子になってみたい。
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
自分は可憐な人を発見することができた。そこで意外な収穫を得るのだ。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(05 若紫)」(1914)
失敗をこわがる人は科学者にはなれない。
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
しかし私の心のどこかに、彼を憎む気持ちが今日までもずっと残っているのです。
森鷗外舞姫」(1890)
あの人は棺に入らないで回転窯の中へ入ってしまいましたわ。
葉山嘉樹セメント樽の中の手紙」(1926)
明治の木にはとうてい仁王は埋まっていないものだと悟った
夏目漱石夢十夜」(1908)
それを受けた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません。
有島武郎小さき者へ」(1918)
私は生涯にまたとあるまじき重要な地位に立っているのだから。
倉田百三愛と認識との出発」(1921)
賢い人と愚かな人の違いは、学ぶか学ばないかによってできるものなのです
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
絶好のチャンスですぜ。猟奇的ですぜ。檀那。
永井荷風濹東綺譚」(1937)