叫ぶたんびに深まって行く静寂の恐ろしさ……。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
恐怖, 絶望助けを求めようとしても誰にも届かない無力感を感じるとき
鬼は元来平和を愛する種族だった。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
衝撃、皮肉正義だと信じていたものの裏側を見てしまったとき
疑い、理解し、肯定し、否定し、欲し、欲せぬ、なおまた想像し、感覚するものである。
デカルト省察」(1641)
思考の豊かさ人間の心の複雑さに向き合いたいとき
百年はもう来ていたんだな
夏目漱石夢十夜」(1908)
希望, 喜び, 切なさ長く待った先に予期しない幸福を発見したとき
物質的な証拠なんてものは、解釈の仕方でどうでもなるものですよ。一番いい探偵法は、心理的に人の心の奥底を見抜くことです。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
驚き真実を追求したいとき、表面的な判断に疑問を持つとき
落葉の音と自分の足音とのほかには何の音もなく、 非常な静かさが四辺を領していた。
国木田独歩武蔵野」(1898)
静寂一人で静かな場所を歩いているとき
我はわが愆(とが)を知る。わが罪は常にわが前にあり
夏目漱石三四郎」(1908)
悲しみ、後悔、切なさ自分の運命を受け入れるしかない時に
今の武蔵野は昔の武蔵野ではない。 しかし今の武蔵野にも、 自然の美がないと云うものは、 必ずしも自然を解していないのだ。
国木田独歩武蔵野」(1898)
覚醒変わってしまったものに失望しそうなとき
ああ、ああ、天子様もとうとうおかくれになる。己(おれ)も……
夏目漱石こころ」(1914)
悲しみ, 恐怖, 覚悟明治天皇の崩御を知り、自分の死の近さを感じたとき
武蔵野の俤は今纔かに此の大きな林に残っている。
国木田独歩武蔵野」(1898)
哀愁昔の面影がわずかに残る場所を訪れたとき
昨日の敵は今日の友という楽天性が実際の偽らぬ心情であろう。
坂口安吾堕落論」(1947)
達観、本質の認識世の中のしがらみや対立の本質を理解したいとき
美しいものを美しいままで終らせたいということは一般的な心情の一つのようだ。
坂口安吾堕落論」(1947)
切なさ、諦観理想と現実のギャップに直面したとき
人にして人を毛嫌いするなかれ。
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
希望, 決意誰かを否定したい気持ちに駆られているとき、自分の視点の狭さに気づきたいとき
私は十五歳で学問に志した。三十歳で自分の精神的立脚点を定めた。四十歳で方向に迷わなくなつた。五十歳で天から授かった使命を悟った。
下村湖人現代訳論語」(1949)
感銘自分の成長が実感できず焦っているとき
「おれと同じ一人ぼっちの兵十か。」
新美南吉ごんぎつね」(1932)
共感、寂しさ自分と同じ孤独を抱える人を見つけたとき
俺にだって嬶(かかあ)や子供はいるんだで
小林多喜二蟹工船」(1929)
怒り, 尊厳同僚の不道徳な行為を目撃し、自分も同じ人間であることを主張したいとき
人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
諦観, 決意世間の評価に縛られそうになったとき
同一の自己は同一の状態を繰り返すだらう。
幸田露伴努力論」(1912)
焦り毎年同じことの繰り返しだと感じるとき
良平はとうとう泣き出した。 しかし足だけは止めなかった。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
決意泣きながらでも前に進まなきゃいけないとき
ただ口の中で迷羊(ストレイ・シープ)、迷羊(ストレイ・シープ)と繰り返した。
夏目漱石三四郎」(1908)
孤独, 迷走, 虚無感人生の方向性を見失ったとき、自分の気持ちを言葉にできないとき