みずからはあるかなきかの朝顔と言いなす人の忘られぬかな (晶子)斎院(さいいん=伊勢神宮に仕える皇女)は父宮の喪の……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(20 朝顔)」(1914)
福沢諭吉の父は豊前中津奥平藩の士族福沢百助、……
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
平出園子というのが老妓(ろうぎ)の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じになずまないところがある。
岡本かの子老妓抄」(1938)
うき夜半の悪夢と共になつかしきゆめもあとなく消えにけるかな (晶子)源氏が六条に恋人を持っていた頃、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(04 夕顔)」(1914)
Le vent se lève, il faut tenter de vivre.PAUL VALÉRY序曲それら……
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
あじきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾く
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
松戸与三はセメント開けをやっていた。
葉山嘉樹セメント樽の中の手紙」(1926)
父帝のことで痛心していた源氏は、帰京ができた今日になってその御菩提を早く弔いたいと仕度をしていた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(14 澪標)」(1914)
そのとき西のぎらぎらのちぢれた雲のあいだから、……
宮沢賢治やまなし」(1923)
僕は小さい時に絵を描くことが好きでした。
有島武郎一房の葡萄」(1920)
あじきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾く  (晶子)東の院が美しく落成したので、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
序文 論語は「天の書」であると共に「地の書」である。
下村湖人論語物語」(1938)
六条院の春の御殿の庭は平生にもまして多くの花が咲き、小鳥が来て、春はここにばかり好意を見せていると思われた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(24 胡蝶)」(1914)
死について 近頃私は死というものをそんなに恐ろしく思わなくなった。
三木清人生論ノート」(1941)