天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
確信,希望人間平等の理念を確信したとき
我を救ひ玉へ、君。わが恥なき人とならんを。
森鷗外舞姫」(1890)
切なさ、絶望、哀願人生の岐路に立たされ、誰かに助けを求めたいとき
哲学は現実の中から生れる。そしてそこが哲学の元来の出発点であり、哲学は現実から出立するのである。
三木清哲学入門」(1940)
力強さ哲学って何?と思ったとき
まず内包的見地にあって、「いき」の第一の徴表は異性に対する「媚態」である。
九鬼周造「いき」の構造」(1930)
知的興奮日本の美意識について考えたいとき
役人どもは皆いちの顔を見た。そしてそこに現われている、人の力では動かすことの出来ぬ「諦めの色」を見た。
森鷗外最後の一句」(1915)
畏怖、緊張相手の覚悟の深さに圧倒されるとき
私この小泉八雲、日本人よりも本当の日本を愛するです
小泉節子思い出の記」(1908)
決意自分の外見的特徴について指摘されたとき
怒るとは何だ。赤ん坊が夜泣きするので あなたのセロを聞かせるんです。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
驚き自分の才能に気づいていないとき
天命を知らないでは君子たる資格がない。
下村湖人現代訳論語」(1949)
厳格,覚悟人生の指針を見つけようとするとき
人間と生れたからには、人間と共に生きて行くよりほかはあるまいではないか。
下村湖人現代訳論語」(1949)
覚悟,連帯世の中から逃避したくなったとき
もう人間は愛想がつきました。どうか私を弟子にして下さい。
芥川龍之介杜子春」(1920)
絶望、決意人間関係に疲れ果てて、全てを捨てたくなるとき
恥の多い生涯を送って来ました。
太宰治人間失格」(1948)
孤独自分の人生を振り返るとき
永遠に女性なるもの、我等を引きて往かしむ。
ゲーテファウスト」(1808)
昇華,救済魂が最終的な救いに導かれるとき
飾りがないことは、嘘がないことである。
中井正一美学入門」(1941)
納得,清々しさ本質を見極めようとするとき
すべての道徳は、ひとが徳のある人間になるべきことを要求している。
三木清哲学入門」(1940)
責任感,向上心自分の生き方を見つめ直すとき
うわべは極めて何気なさ相な、この人世の裏面に、どんなに意外な、陰惨な秘密が隠されているかということを、まざまざと見せつけられた様な気がします。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
恐怖世界の本質を疑うとき、人間関係の奥底に何があるかを考えるとき
人格は地の子らの最高の幸福であるというゲーテの言葉ほど、幸福についての完全な定義はない。
三木清人生論ノート」(1941)
納得,感動人生の幸福とは何かを深く考えているとき
そいじゃ、これで切りあげよう。なあに戻りに、昨日の宿屋で、山鳥を拾円も買って帰ればいい。
宮沢賢治山越え」(1921)
諦観, 虚無感無意味な努力の終わりを受け入れるとき
下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
孤独、現実逃避本当の理由は不明だが、何かから逃げたいとき
人はやゝもすれば努力の無效に終ることを訴へて嗟歎するもある。
幸田露伴努力論」(1912)
嘆き,共感努力が報われないと感じるとき
トロッコは線路を降りるように走り出した。 良平は眼を輝かせて、 両側の風景を見やった。
芥川龍之介トロッコ」(1922)
希望夢が叶った瞬間