完全は至るところにある。
岡倉天心茶の本」(1906)
安らぎ,悟り日常の中に美を見出すとき
男は強かるべし強がるべからず。
新渡戸稲造自警録」(1916)
示唆,気づき威張ったり虚勢を張りたくなるとき
聖賢の道を学び、あらゆる機会に思索体験をつんで、それを自分の血肉とする。何と生き甲斐のある生活だろう。
下村湖人現代訳論語」(1949)
喜び学ぶことの意味がわからなくなったとき
大阪の街は どん底の二人にも優しかった。 安い飯屋の湯気の向こうに、 人間の温もりがあった。
織田作之助夫婦善哉」(1940)
温もりお金はなくても幸せを感じるとき
自分一人でさえ断れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの人数の重みに堪える事が出来ましょう。
芥川龍之介蜘蛛の糸」(1918)
恐怖自分の救いが危機に瀕しているのを知ったとき
罪のアントがわかれば、罪の実体もつかめるような気がするんだけど、……
太宰治人間失格」(1948)
探求,混乱人生の根本的な問題について深く考え込むとき
われわれの眼を盲さす光りは、われわれにとっては闇にすぎない。
ソロー森の生活」(1854)
洞察,驚愕新しい視点に気づいたとき
それは分っても、自分の鼻をまるで物品のように取扱うのが、不愉快に思われたからである。
芥川龍之介」(1916)
屈辱感、怒り自分の弱みや劣等感を他者に見られ、対象化されるとき
野原から汽車の音が聞こえてきました。
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
孤独,憧れ一人でいるとき遠くの世界に思いを馳せるとき
いかに多くの偽なるものを私は、若い頃、真なるものとして認めたか、またそれを基としてその後私がその上に建てたあらゆるものがいかに疑わしいものであるか
デカルト省察」(1641)
知的覚醒これまでの価値観が揺らいだとき
鐵は、用ひない時に、※る。溜り水は、濁つて、寒天には、氷結する。懈怠が心の活力を奪ふ事も亦、これに比しい。
レオナルド・ダ・ヴインチレオナルド・ダ・ヴインチの手記」(1914)
行動への鼓舞怠けてしまっている自分に喝を入れたいとき
弓?と老人は笑う。
中島敦名人伝」(1942)
困惑,覚醒自分の技術が完全に否定されたとき
馬鹿め、乃公の入れて置いた石に御神酒を上げて拝んでるとは面白い
福沢諭吉福翁自伝」(1899)
得意,皮肉神様の正体を暴いて周囲を観察したとき
千万の草の花をわたくしが摘んだ時です。
ゲーテファウスト」(1808)
郷愁,純真詩人が失われた青春を回想するとき
頭のいい人は、言わば富士のすそ野まで来て、そこから頂上をながめただけで、それで富士の全体をのみ込んで東京へ引き返すという心配がある。富士はやはり登ってみなければわからない
寺田寅彦科学者とあたま」(1933)
納得理解したつもりで済ませてしまうとき
ただ口の中で迷羊(ストレイ・シープ)、迷羊(ストレイ・シープ)と繰り返した。
夏目漱石三四郎」(1908)
孤独, 迷走, 虚無感人生の方向性を見失ったとき、自分の気持ちを言葉にできないとき
美しいものを破壊することによって美術を破壊している。
岡倉天心茶の本」(1906)
憤り,警告文化や自然が失われていくのを目にするとき
春の日の夕暮は静かです
中原中也山羊の歌」(1934)
静寂,平和静かな夕暮れ時に、心が落ち着いているとき
汚れつちまつた悲しみに今日も小雪の降りかかる
中原中也山羊の歌」(1934)
悲哀,諦念心が傷つき、もう何も期待できないと感じているとき
わしの道にはわしの創意はない。古聖人の道は完全無欠じゃから、ただこれを信じ、ただこれを好み、そしてそのままに世に伝えてさえ行けばいい。
下村湖人論語物語」(1938)
謙遜,確信自分の成果を評価されるとき