「坊や、お手々がつめたかろう。おっかさんおててをつつんであげましょうね。」
新美南吉手袋を買いに」(1943)
母性、温かさ無条件の愛を感じるとき
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)
決意困難に直面したとき、逆境に負けたくないとき
心さえ自由にする修業をしたら、落雲館の生徒がいくら騒いでも平気なものではないか
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
希望人生の不平や悩みに直面したとき
カムパネルラ、 僕たち一緒に行こうねえ
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
友情大切な人と一緒にいたいとき
お日さん、お日さん。 どうぞ私をあなたの処へ 連れてって下さい。 灼けて死んでもかまいません。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
祈りどこかに逃げたいとき
人にして人を毛嫌いするなかれ。
福沢諭吉学問のすすめ」(1872)
希望, 決意誰かを否定したい気持ちに駆られているとき、自分の視点の狭さに気づきたいとき
『私あの有様見ました、心痛いです。今日もう面白くないです。もう切るないとあなた頼み下され』
小泉節子思い出の記」(1908)
悲しみ、失望、無力感美しいと信じていたものが壊される瞬間を目撃したとき
表の大通りには往来が絶えない。声高に話し合って、カラカラと日和下駄を引きずって行くのや、酒に酔って流行唄をどなって行くのや、至極天下泰平なことだ。そして、障子一重の家の中には、一人の女が惨殺されて横わっている。何という皮肉だ。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
無常感、虚無感日常と非日常の境界に直面したとき、世界の不条理を感じたいとき
本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな
小林多喜二蟹工船」(1929)
決意集団での反発行動を前にして、計算や利害得失を超越した覚悟を決めるとき
我はわが愆(とが)を知る。わが罪は常にわが前にあり
夏目漱石三四郎」(1908)
悲しみ、後悔、切なさ自分の運命を受け入れるしかない時に
それが鼻だったら、どのくらい自分は心細くなくなるだろうと思った。
芥川龍之介」(1916)
切なさ自分のコンプレックスに向き合っているとき
人間は恋と革命のために 生れて来たのだ。
太宰治斜陽」(1947)
決意何かを変えたいと思ったとき
それでは、人びとはもう彼が何をいっているのかわからなかったのだ。自分の言葉ははっきりと、さっきよりもはっきりとしているように思えたのだが、おそらくそれは耳が慣れたためなのだろう。
フランツ・カフカ変身」(0)
孤独, 絶望必死に説明しようとしても誰にも理解されないとき
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
存在の問い自分が何者であるかを問い直したいとき
己はお前を何処(どこ)までも追っ駈(か)け廻す積りだから
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
執着、支配欲愛する者を逃がせない切実さを感じたとき
けれども、さっき一ぺん紙くずのようになった二人の顔だけは、 東京に帰っても、お湯にはいっても、 もうもとのとおりになおりませんでした。
宮沢賢治注文の多い料理店」(1924)
切なさ怖い経験のあとが消えないとき
ぼくは損害を賠償してもらう権利があります。そのためにご子息壮二君を人質としてつれてかえりました。
江戸川乱歩怪人二十面相」(1936)
怒り, 恐怖悪意ある報復に直面したとき
お前たちの母上は実にお前たちの母上であるに値した人であった。
有島武郎小さき者へ」(1918)
敬愛大切な人を失ったとき
お前たちは寒い冬の夜でも、私の足の裏をその小さい暖い手で撫でてくれた。
有島武郎小さき者へ」(1918)
温もり子どもの無邪気な優しさに触れたとき
新時代の青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。
夏目漱石三四郎」(1908)
自意識, 挫折, 劣等感理想と現実のギャップに直面したとき