むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きな桃の木が一本あった。
芥川龍之介桃太郎」(1924)
桜の花が咲くと人々は酒をぶら下げたり団子を食べて花の下を歩いて絶景だの春爛漫だのと浮かれて陽気になりますが、……
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)
寒い冬が北方から、狐の親子の住んでいる森へもやって来ました。
新美南吉でんでんむしのかなしみ」(1935)
この本を外国にいる人々に贈ります
柳田国男遠野物語」(1910)
さくら散る春の夕のうすぐもの涙となりて落つる心地に     (晶子)冬になって来て川沿いの家にいる人は心細い思いを……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(19 薄雲)」(1914)
時代は全然変わらないと思う。
太宰治黄金風景」(1939)
うき夜半の悪夢と共になつかしきゆめもあとなく消えにけるかな (晶子)源氏が六条に恋人を持っていた頃、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(04 夕顔)」(1914)
若やかにうぐひすぞ啼く初春の衣くばられし一人のやうに    (晶子)新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(23 初音)」(1914)
親から受け継いだ無鉄砲な性格で、子供の頃から損ばかりしている。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊の格好をして、……
宮沢賢治山越え」(1921)
この国でも一夜に数千羽の七面鳥が食べられるという、あるクリスマス・イブの出来事だ。
江戸川乱歩黒蜥蜴」(1934)
夢中になってながめる者の顔にまで愛嬌が反映するほどである。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(28 野分)」(1914)
よだかは、本当にみにくい鳥です。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
趙の邯鄲(かんたん)の都に住む紀昌(きしょう)という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。
中島敦名人伝」(1942)
むらさきのふぢばかまをば見よといふ二人泣きたきここち覚えて (晶子)尚侍(なないし=宮中に仕える高位の女官)になっ……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(30 藤袴)」(1914)