❝
半年のうちに世相は変わった。
坂口安吾「堕落論」(1947)
❝
「論語」を読む人のために東洋を知るには儒教を知らなければならない。
下村湖人「現代訳論語」(1949)
❝
朝、食堂でスープを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と微かな叫び声をあげられた。
太宰治「斜陽」(1947)
❝
私と親しいある老科学者が、ある日私に次のようなことを話して聞かせた。
寺田寅彦「科学者とあたま」(1933)
❝
呼吸(いき)すれば、胸の中(うち)にて鳴る音あり。
石川啄木「悲しき玩具」(0)
❝
わたくしはほとんど活動写真を見に行ったことがない。
永井荷風「濹東綺譚」(1937)
❝
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊の格好をして、……
宮沢賢治「山越え」(1921)
❝
この小冊子は、明治二十七年七月相州箱根駅において開かれたキリスト教徒第六夏期学校において述べた私の講話を、……
内村鑑三「後世への最大遺物」(1897)
❝
青海の波しずかなるさまを舞ふ若き心は下に鳴れども      (晶子)朱雀院の行幸は十月の十何日かということになっていた。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(07 紅葉賀)」(1914)
❝
以下に記すのは、あの聊斎志異(りょうさいしい)の中の一編である。
太宰治「畜犬談」(1939)
❝
忘れようとしても自分の心が自分の思うようにならないから苦しんでいるのだよ。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(03 空蝉)」(1914)
❝
春琴、ほんとうの名は鵙屋琴(もずやこと)、……
谷崎潤一郎「春琴抄」(1933)
❝
雪ちるや日よりかしこくめでたさも上なき君の玉のおん輿    (晶子)源氏は玉鬘に対してあらゆる好意を尽くしているの……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(29 行幸)」(1914)
❝
富士の頂角(ちょうかく)について、広重(ひろしげ)の富士は八十五度、文晁(ぶんてう)の富士も八十四度くらい。
太宰治「富嶽百景」(1939)
❝
「武蔵野の面影は今わずかに入間郡に残れり」と自分は文政年間にできた地図で見たことがある。
国木田独歩「武蔵野」(1898)
❝
---美濃部民子夫人に献ず---自序 美濃部民子様 わたくしは今年の秋の初に、……
与謝野晶子「晶子詩篇全集」(1929)