畜犬談
太宰治1939年)
小説239,349風刺
あらすじ — 菊に狂った男と、菊の精の姉弟が織りなす清貧コメディ
江戸時代、向島に住む貧乏な男・馬山才之助は菊作りに情熱を注ぐ男である。伊豆で菊の苗を手に入れた帰り道、美しい少年・陶本三郎と姉に出会い、菊談義に夢中になる。才之助は二人を自宅に招き、菊畑の納屋に住まわせることにする。しかし翌朝、姉弟の痩せ馬が菊畑を荒らしてしまう。三郎が手入れをすると菊は見事に蘇るが、才之助は菊を売って金にしようという三郎の提案に激怒し、畑を半分貸すものの生垣で仕切って絶交する。秋になると隣の畑には見たこともない見事な菊が咲き誇っていた。それは才之助が捨てた屑苗から育てられたものだった。完敗を悟った才之助が弟子入りを願うと、三郎と姉の正体が明らかになる。
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