戸はがたりとひらき、犬どもは吸い込まれるように飛んで行きました。
宮沢賢治山越え」(1921)
不可抗力、運命への従属感、恐怖何かに支配されている、逃げられない感覚を覚えるとき
私が死のうと決心してから、もう十日以上になりますが、その大部分はあなたにこの長い自叙伝の一節を書き残すために使用されたものと思って下さい。
夏目漱石こころ」(1914)
決意人生の最後に何かを遺したいと思ったとき
里見さんを描いちゃ、だれが描いたって、間が抜けてるようには描けませんよ
夏目漱石三四郎」(1908)
切なさ, 悔恨失ってしまった大切な人への想いが消えないとき
小娘はあの霜焼けの手をのばして、 窓から身体をのり出すが早いか、 窓の外の寒さに息をはずませながら、 勢いよく左右に振った。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
決意大切な人のために必死になるとき
この胸を灼く悲しみを、 誰かに訴えたいのだ。
中島敦山月記」(1942)
孤独誰にも分かってもらえないとき
すべてが退屈で、下等で、 退屈で仕方がなかった。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
孤独世の中のすべてがつまらなく感じるとき
私達はいまこそあらん限りの力で生きようとしなければならないのだ。
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
決意今この瞬間を全力で生きたいとき
それは何であるかならば勇ましい高尚なる生涯であると思います
内村鑑三後世への最大遺物」(1897)
感動自分には何も残せないと感じたとき
妙な偶然ですね
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
寂寥感, 運命への問い人生の偶然性や必然性について考え込みたいとき
努力して居る、若くは努力せんとして居る、といふことを忘れて居て、そして我が爲せることがおのづからなる努力であつて欲しい。
幸田露伴努力論」(1912)
憧れ本当に夢中になれるものを探しているとき
「これで」と、ザムザ氏がいった。「神様に感謝できる」
フランツ・カフカ変身」(0)
怒り、絶望、違和感グレゴールの死を知った父親の第一声を聞くとき
私達はそんな幸福の中にいつまでもいた。
堀辰雄風立ちぬ」(1938)
幸福かけがえのない時間を過ごしているとき
それでは」と、グレゴールはいったが、自分が冷静さを保っているただ一人の人間なのだということをはっきりと意識していた。
フランツ・カフカ変身」(0)
決意, 孤独周囲が混乱する中で、自分だけが状況を理解しているとき
これはこれ目前の出来事なり。
柳田国男遠野物語」(1910)
切実さ、現在性への確信古いものと新しいものの価値を比較しているとき
よだかはどこまでも、 どこまでも、 まっすぐに空へ のぼって行きました。
宮沢賢治よだかの星」(1934)
決意もう後戻りできないとき
鏡に対(むか)うときのみ、わが頭の白きを喞(かこ)つものは幸の部に属する人である。
夏目漱石草枕」(1906)
感動, 悟り人生の本質を理解したいとき、老人の価値を認めたいとき
叫ぶたんびに深まって行く静寂の恐ろしさ……。
夢野久作ドグラ・マグラ」(1935)
恐怖, 絶望助けを求めようとしても誰にも届かない無力感を感じるとき
外には、ただ、 黒洞々たる夜が あるばかりである。
芥川龍之介羅生門」(1915)
虚無すべてが終わったあとに
生きることは、もっとわけの分らぬものだ。
坂口安吾堕落論」(1947)
困惑、諦観、深い思索人生の意味や目的について迷ったとき
さあ、こっちへこいよ。もう古いことは捨て去るのだ。そして、少しはおれのことも心配してくれよ
フランツ・カフカ変身」(0)
希望すべてが終わり、家族が再び一つになったとき