立派な身なりの、五十年配の奥さんが、椿屋の勝手口にお酒を売りに来て、一升三百円、とはっきり言いまして。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
ひょっとしたら、私は大変みだらな女なのかもしれない。
太宰治待つ」(1942)
組織のないテロリズムは、最も悪質の犯罪である。
太宰治黄金風景」(1939)
女は、自分の運命を決するのに、微笑一つでたくさんなのだ。
太宰治女生徒」(1939)
私は、その男の写真を三枚、見たことがある。
太宰治人間失格」(1948)
人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。
太宰治走れメロス」(1940)
これが私たち親子が神さまからいただいた短い休息の期間であったとしても
太宰治斜陽」(1947)
良い菊の苗が、どこかにあると聞けば、どのような無理な算段をしても、必ずこれを買い求めた。
太宰治畜犬談」(1939)
そりゃもう、僕にくらべたら、どんな男でも、あほらしく見えるんだからね。
太宰治」(1947)
私だって昔は浅草の父の屋台で、客あしらいは決して下手ではなかったのだから。
太宰治ヴィヨンの妻」(1947)
私は議論をして、勝ったためしがない。
太宰治魚服記」(1933)
生きているということ。ああ、それは、何というやりきれない息も絶え絶えの大事業だろうか。
太宰治斜陽」(1947)