露置きてくれなゐいとど深けれどおもひ悩めるなでしこの花   (晶子)炎暑の日に源氏は東の釣殿へ出て涼んでいた。
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(26 常夏)」(1914)
旅が単なる「同一空間における同一事物の移動」にすぎないことを教えてくれた。
萩原朔太郎猫町」(1935)
あじきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾く
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(18 松風)」(1914)
ある声 お前は俺の思惑とは全然違った人間だった。
芥川龍之介或阿呆の一生」(1927)
人魚は、南の方の海にばかり住んでいるのではありません。
小川未明赤い蝋燭と人魚」(1921)
ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。
宮沢賢治セロ弾きのゴーシュ」(1934)
寒い冬が北方から、狐の親子の住んでいる森へもやって来ました。
新美南吉手袋を買いに」(1943)
隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は学問に優れ、……
中島敦山月記」(1942)
以下に記すのは、あの聊斎志異(りょうさいしい)の中の一編である。
太宰治畜犬談」(1939)
趙の邯鄲(かんたん)の都に住む紀昌(きしょう)という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。
中島敦名人伝」(1942)
地の声をもって天の言葉を語った人なのである。
下村湖人論語物語」(1938)
三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しくなる。
田山花袋蒲団」(1907)
身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほのかに青引きてとぶ     (晶子)源氏の現在の地位はきわめて重いが、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(25 蛍)」(1914)
僕は小さい時に絵を描くことが好きでした。
有島武郎小さき者へ」(1918)
うき夜半の悪夢と共になつかしきゆめもあとなく消えにけるかな (晶子)源氏が六条に恋人を持っていた頃、……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(04 夕顔)」(1914)
函館なる郁雨宮崎大四郎君同国の友文学士花明金田一京助君この集を両君に捧ぐ。
石川啄木一握の砂」(1910)
天地に春新しく来たりけり光源氏のみむすめのため     (晶子)源氏が十一歳の姫君の裳着の式(もぎのしき=女子の成……
紫式部(与謝野晶子訳)源氏物語(32 梅が枝)」(1914)
雨にも負けず風にも負けず雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)