母さんの言ったことは嘘だな。人間はちっとも恐かないや。
新美南吉手袋を買いに」(1943)
安心、発見怖いと思っていたものが実は怖くなかったとき
併し、あの電燈を消したのが犯人だとすれば、スイッチにその指紋が残っていなければなりません。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
決意論理的な推理で相手を追い詰めたいとき
帽子屋さんはなるほどと思いました。狐の手に合う手袋を出してやりました。
新美南吉手袋を買いに」(1943)
優しさ、安堵予想外の優しさに出会ったとき
彼はもう花の下にねることもその冷めたい花びらが降りかかる下に寝ることも怖ろしいとは思いませんでした。
坂口安吾桜の森の満開の下」(1947)
解放、悟り恐怖を乗り越えたとき
毎月曜日と金曜日の午後、夫人の胸に抱かれて踊ること。そのほんの一時間が、いつの間にか私の何よりの楽しみとなっていたのです。
谷崎潤一郎痴人の愛」(1924)
喜び人生で初めて西洋人女性と親密に接する時間を得たとき
この糸に縋りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。
芥川龍之介蜘蛛の糸」(1918)
希望絶望的な状況で予期しない救いを見つけたとき
私はこの時始めて、 云いようのない疲労と倦怠とを そうして又不可解な、下等な、 退屈な人生を僅かに忘れる事が出来たのである。
芥川龍之介蜜柑」(1919)
希望小さなことで救われたとき
我豊太郎ぬし、かくまでに我をば欺き玉ひしか
森鷗外舞姫」(1890)
怒り、絶望信頼していた者に裏切られたことに気づいたとき
では彼は一体どうしたのであろう。
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
困惑, 驚き密室から逃げ場のない犯人の痕跡を前にしたとき
なぜグレゴールだけが、ほんのちょっと遅刻しただけですぐ最大の疑いをかけるような商会に勤めるように運命づけられたのだろうか。
フランツ・カフカ変身」(0)
怒り, 悲しみ朝寝坊で支配人が訪ねてきたとき
ツマラナイカラヤメロトイヒ
宮沢賢治雨ニモマケズ」(0)
決意, 清潔感, 正直さくだらないことに惑わされているとき, 自分の軸を見失ったとき
もうあんまりあるきたくないな。
宮沢賢治山越え」(1921)
疲弊, 諦め, 無力感努力が報われず、先へ進むことに疲れたとき
私死にましたの知らせ、要りません。若し人が尋ねましたならば、はああれは先頃なくなりました。それでよいです
小泉節子思い出の記」(1908)
潔さ, 静寂への憧憬自分の死後、周囲が悲しむことを望まないとき
けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう
宮沢賢治銀河鉄道の夜」(1934)
問い大切なものを失ったとき
されば武蔵野の美にして、 一日だも変化のない日はなかった。
国木田独歩武蔵野」(1898)
発見毎日の変化に気づきたいとき
兎に角君に教えるがね。一切の理論は灰いろで、緑なのは黄金なす生活の木だ。
ゲーテファウスト」(1808)
覚醒頭でっかちになって行動できないとき
ごんは毎日毎日、栗や松茸(まつたけ)を拾って来ては、兵十の家へ持って来てやりました。
新美南吉ごんぎつね」(1932)
献身、孤独誰にも気づかれない努力を続けているとき
クラムボンは笑ったよ。
宮沢賢治やまなし」(1923)
不思議、幻想言葉にできない感覚を表現したいとき
「引合わないなあ。」
新美南吉ごんぎつね」(1932)
切なさ、諦め報われない努力に疲れを感じるとき
アア、とうとう耐え切れなくなったと見えて、自首しましたよ。妙な偶然ですね。丁度その事を話していた時に、こんな報導に接しるとは
江戸川乱歩D坂の殺人事件」(1925)
やるせなさ, 人間への深い洞察誰かの苦悩や罪悪感の重さについて考えたいとき