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眼閉づれど、心にうかぶ何もなし。さびしくも、また、眼をあけるかな。
石川啄木「悲しき玩具」(0)
虚無
何もかも無意味に感じるとき
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花の下では風がないのにゴウゴウ風が鳴っているような気がしました。
坂口安吾「桜の森の満開の下」(1947)
畏怖
表面的な美しさの裏にある本質に気づくとき
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春の夜のもやにそひたる月ならん手枕かしぬ我が仮ぶしに (晶子)二月の二十幾日に紫宸殿(ししんでん=宮中の正殿……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(08 花宴)」(1914)
冒頭
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この本を外国にいる人々に贈ります
柳田国男「遠野物語」(1910)
冒頭
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地面の底に顔があらわれ、さみしい病人の顔があらわれ。
萩原朔太郎「月に吠える」(1917)
孤独
心の奥底に潜む不安と向き合うとき
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第一章一円山応挙が長崎の港を描いたころの南蛮船、……
島崎藤村「破戒」(1906)
冒頭
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炎暑の日に源氏は東の釣殿へ出て涼んでいた。
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(26 常夏)」(1914)
苦悩
心が引き裂かれるような思いのとき
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けざやかにめでたき人ぞ在ましたる野分が開くる絵巻のおくに (晶子)中宮(ちゅうぐう=皇后)のお住まいの庭へ植えら……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(28 野分)」(1914)
冒頭
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得体の知れない不吉な塊が私の心をいつも押さえつけていた。
梶井基次郎「檸檬」(1925)
憂鬱
理由のない心の重さに悩んでいるとき
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半年のうちに世相は変わった。
坂口安吾「堕落論」(1947)
冒頭
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ある曇った冬の日暮れである。
芥川龍之介「蜜柑」(1919)
冒頭
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人は努めている間は、迷うに決まったものだからな。
ゲーテ「ファウスト」(1808)
慰め
間違いを犯してしまったとき
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市九郎は、主人の切り込んで来る太刀を受け損じて、左の頬から顎へかけて、微傷ではあるが、一太刀受けた。
菊池寛「恩讐の彼方に」(1919)
冒頭
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こんな思いをして生きているくらいなら、いっそ川へでも身を投げて、死んでしまった方がましかも知れない。
芥川龍之介「杜子春」(1920)
絶望
人生のどん底にいるとき
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私は、その男の写真を三枚、見たことがある。
太宰治「人間失格」(1948)
冒頭
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地面の底の病気の顔地面の底に顔があらわれ、さみしい病人の顔があらわれ。
萩原朔太郎「月に吠える」(1917)
冒頭
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身にしみて物を思へと夏の夜の蛍ほのかに青引きてとぶ (晶子)源氏の現在の地位はきわめて重いが、……
紫式部(与謝野晶子訳)「源氏物語(25 蛍)」(1914)
冒頭
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松戸与三はセメント開けをやっていた。
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」(1926)
冒頭
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われは雑草、しかれども
与謝野晶子「晶子詩篇全集」(1929)
自尊
自分を卑下しながらも誇りを持つとき
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実は好奇心のため、しかし私は画家であることを利用して、……
泉鏡花「外科室」(1895)
冒頭
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