この馬鹿野郎と怒鳴った。この主人は人を罵るときは必ず馬鹿野郎というのが癖である。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
親から受け継いだ無鉄砲な性格で、子供の頃から損ばかりしている。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
毛をもって装飾されるべき顔がつるつるしてまるでやかんのようだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
あなたは死という事実をまだ真面目に考えたことがありませんね。
夏目漱石こころ」(1914)
もう少しで双方がぴったりと出合って一つに収まるというところで、時の流れが急に向きを変えて永久の中に注いでしまう
夏目漱石三四郎」(1908)
信用しないって、特にあなたを信用しないんじゃない。人間全体を信用しないんです。
夏目漱石こころ」(1914)
「あんなものを熱心に見物する女はみんな間違っている」
夏目漱石三四郎」(1908)
山路を登りながら、こう考えた。
夏目漱石草枕」(1906)
春は眠くなる。猫は鼠を捕ることを忘れ、人間は借金のあることを忘れる。
夏目漱石草枕」(1906)
逆上は普通の人間を、普通の人間の程度以上につり上げて、常識のある者に、非常識を与える者である。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
しかしそう考えた私はついに一種の淋しさを脱却する訳に行かなかったのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
美しい人が、美しい眠りについて、その眠りから、覚める暇もなく、この世の息を引き取るとき
夏目漱石草枕」(1906)
人間は自分が恐ろしい悪党であるという事実を徹底的に感じた者でないと、苦労人とは言えない
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
うとうととして目が覚めると、女はいつの間にか、隣のじいさんと話を始めている。
夏目漱石三四郎」(1908)
私はもうこの世にはいないでしょう。とっくに死んでいるでしょう。
夏目漱石こころ」(1914)
お前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね
夏目漱石夢十夜」(1908)