もう少しで双方がぴったりと出合って一つに収まるというところで、時の流れが急に向きを変えて永久の中に注いでしまう
夏目漱石三四郎」(1908)
信用しないって、特にあなたを信用しないんじゃない。人間全体を信用しないんです。
夏目漱石こころ」(1914)
私はもうこの世にはいないでしょう。とっくに死んでいるでしょう。
夏目漱石こころ」(1914)
明治の木にはとうてい仁王は埋まっていないものだと悟った
夏目漱石夢十夜」(1908)
—大正三年十一月二十五日学習院輔仁会(ほじんかい)において述—私は今日初めて、この学習院というものの中に入りました。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
私は長年の間苦悩した結果ようやく自分のつるはしをがっちりと鉱脈に掘り当てたような気がしたのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
非人情でなくっちゃ、こうは動けませんよ
夏目漱石草枕」(1906)
しかしそう考えた私はついに一種の淋しさを脱却する訳に行かなかったのです。
夏目漱石私の個人主義」(1914)
春は眠くなる。猫は鼠を捕ることを忘れ、人間は借金のあることを忘れる。
夏目漱石草枕」(1906)
我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり
夏目漱石三四郎」(1908)
私は私自身さえ信用していないのです。
夏目漱石こころ」(1914)
書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
もっと早く死ぬべきだったのになぜ今まで生きていたのだろう
夏目漱石こころ」(1914)
毛をもって装飾されるべき顔がつるつるしてまるでやかんのようだ。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
俺が死んだら、どうかお母さんを大事にしてやってくれ
夏目漱石こころ」(1914)
人をばかにしていやがる、こんな所に我慢が出来るものかと思ったが仕方がない。
夏目漱石坊っちゃん」(1906)
逆上は普通の人間を、普通の人間の程度以上につり上げて、常識のある者に、非常識を与える者である。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)
この馬鹿野郎と怒鳴った。この主人は人を罵るときは必ず馬鹿野郎というのが癖である。
夏目漱石吾輩は猫である」(1905)