美しい閨秀作家としての彼女は、此の頃では、外務省書記官である夫君の影を薄く思わせる程も、有名になっていた。
江戸川乱歩人間椅子
背景解説
昭和初期、妻は夫に従うのが当たり前だった時代。なのにこの女性作家は、外務省の偉い人である旦那さんよりも、著作の才能で有名になっちゃったんですよ。要するに、社会的には夫より下とされるはずの妻が、実力で夫の存在を吹き飛ばしちゃった、ってわけです。
でも、そんな成功を手にした彼女を待っていたのは、世間の期待と家族からのプレッシャーという、想像以上に重い現実だった——
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