もどる
理由も分らずに 押付けられたものを 大人しく受取って、 理由も分らずに生きて行くのが、 我々生きもののさだめだ。
中島敦「山月記」
背景解説
なぜ虎になったのか分からない。でも「分からないまま受け入れるしかない」と李徴は言う。これって人生そのものじゃない? 生まれる場所も時代も選べない。理不尽を受け入れた上で、それでもどう生きるか。李徴の諦念には、不思議な強さがある。
理由なんて、最初からなかったのかもしれない。
あらすじを見てみる →
本文を読む →
『山月記』の他のひとふみ
臆病な自尊心と、 尊大な羞恥心
中島敦
人間は誰でも猛獣使であり、 その猛獣に当るのが、 各人の性情だという。
中島敦
己の珠に非ざることを 惧れるが故に、 敢て刻苦して磨こうともせず
中島敦
この胸を灼く悲しみを、 誰かに訴えたいのだ。
中島敦
今の己が残りの人間の心を 失えば、恐らく獣としての 己の中に完全に 沈んでしまうであろう。
中島敦
← ホームに戻る