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敵と敵とが、相並んで槌を下した。
菊池寛「恩讐の彼方に」
背景解説
想像してみて、あなたの父親を殺した相手と肩を並べて同じ仕事をするって状況を。復讐心で生きてきた男が、憎き仇の息子と一緒にトンネルを掘り進める瞬間って、もう言葉にならないほど複雑でしょ。この一行だけで、人間の心の変化と和解の美しさが完璧に表現されてるんだよね。
でも、この二人がなぜ敵同士なのに協力することになったのか、その裏にある壮絶な物語を知ったら、きっと涙が止まらなくなるはず。
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『恩讐の彼方に』の他のひとふみ
どうせ死ぬのだと思うと、そこに世間もなければ主従もなかった。
菊池寛
自分が主殺しの大罪を犯したことに気がついて、後悔と恐怖とのために、そこにへたばってしまった。
菊池寛
一刻も早く自分の過去から逃れたかった。彼は、自分自身からさえも、逃れたかった。
菊池寛
身のほどを知らぬたわけじゃ
菊池寛
ただそこに、晴々した精進の心があるばかりであった。
菊池寛
もはや期年のうちに成就すべき大願を見果てずして死ぬことが、やや悲しまれた
菊池寛
二十一年の大誓願、端なくも今宵成就いたした
菊池寛
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