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鍵
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背景解説
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彼女ハコレマデ決シテ必要以外ノ部分ヲ見タリ触レタリシタコトガナカッタノダ。
谷崎潤一郎「鍵」
背景解説
これ、めちゃくちゃヤバい一文なんです。夫が妻について「今まで必要以外の部分は見たり触れたりしたことがなかった」って言ってるんですが、「今まで」ってことは...つまり「今は違う」ってことですよね?昭和30年代に書かれた小説とは思えないほど、夫婦の秘密めいた変化を暗示してて、読者の想像力をかき立てまくります。
一体この上品だった妻に何が起こって、夫は何を「発見」してしまったのでしょうか?
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谷崎潤一郎
私は夫を半分は激しく嫌い、半分は激しく愛している。
谷崎潤一郎
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谷崎潤一郎
「哀愁」が響くひとふみ
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太宰治
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坂口安吾
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宮沢賢治
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太宰治
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太宰治
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